リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

指輪を休ませる時。

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指輪を休ませるって何のこっちゃ?だと思うのですが、

 

使用頻度の高いお気に入りの指輪ほど、使わない日を設けているというお話です。

 

それはなぜかと言うと、

 

ダイヤモンドとて、欠けます。

サファイアとて、削れます。

プラチナとて、折れます。

ゴールドとて、曲がります。

 

ジュエリーとしての耐久性で言えばトップクラスと言えるこの素材達、

 

それでも毎日同じ物を使う場合、トラブルのリスクはどうしても上がってしまうようなのです。

 

その上、ダイヤモンドの欠けやサファイアが削れることは、愛用しているとそう回避出来ることでもないと思っています。

 

私の婚約指輪のダイヤモンドは、数年の使用でガードルが欠けてしまっているし、祖母が30年ヘビロテした立て爪ダイヤモンドリングはガードルがズタズタです。

 

特に指輪は不意にぶつけてしまう事は避けられない為、ある程度仕方がないと割り切っている節もあります。

 

しかし、石が欠ける事は回避できないのになぜ休ませるのか?という事ですよね。

 

それは、毎日の使用で金属にダメージが少しずつ蓄積されていく事、

 

すなわち爪そのものや爪周辺に負担をかけ続けていると、石を失くしてしまう危険を高めてしまうのではないかと言うことです。

 

石さえあれば、ガードルがズタズタの祖母のダイヤモンドも、枠を取り替えれば生き返ったかのように輝いてくれましたから、石を失くすことは死守したい訳です。

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ゴールドやプラチナなどの金属に関しては、造りの良い品を選ぶ事や、適度に休ませる事で、ある程度回避できるのではないかなあと私は考えているんですね。

 

例えば、職人が手作りで叩いて作った締まりの良い金属、

 

つまり鍛造のジュエリーは、大量生産型のジュエリー(鋳造やプレス)と比べて耐久性が高く、毎日同じ物を身につける結婚指輪などに向いていると思います。

 

皆さんのおばあちゃんの指輪、腕部分がグニャリと曲がっていたりするのを見た事は有りませんか?

 

鍛造でこしらえたジュエリーは、あのようにグニャリと簡単には曲がってしまう事が無いそうです。

 

どこかのサイトで見かけたのですが、

 

婚約指輪であるT社のソリテール、そのダイヤモンドが運悪く落ちてしまったという話がありました。

 

高級店、つまり検品などはしっかりしているであろうジュエリーでも、最終的な石留めは人間が仕上げているので、こういう事はどうしても起こってしまいます。

 

この記事の指輪は購入して数ヶ月との事でしたので大変アンラッキーだなあと思いましたが、

 

数年、いや数十年、毎日婚約指輪を身につけていると、このようなトラブルはどうしても起こり得る事だと感じます。

 

これはT社だけに言える事ではなくて、どのジュエラーの品でも言える事だそうです。

 

そして、大体のジュエラーでは、数百万円程のジュエリーは、職人が一から作った物ではなく、量産型の鋳造の枠を使っていますから、

 

ハイブランドの品をお持ちの方も、良く使用するジュエリーはたまに休ませてあげると良いと思うんですね。

 

そんなわけで、毎日身につけている婚約指輪、私の指輪はハイブランドの品物ではありませんから、尚更たまにお休みさせているわけです。

 

写真に写っているのは、一つは婚約指輪、もう一つは婚礼の記念品とは無関係なファッションリングです。

 

このファッションリングがたまに婚約指輪の代わりを務めてくれています。

 

最近では、自分の中で空前絶後サファイアブームが訪れている為、サファイアの指輪を代わりにする事があります( ◠‿◠ )

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そうそう、我が母と我が祖母ですが、彼女達にいくら説明しても金属疲労などの話はピンと来ないようです。

 

気に入っているジュエリーが一つあれば良い、それを毎日着ける粋さがあるようなのですね。

 

母は特に、同じジュエリーを毎日毎日、お米を研ぐ時も(これだけは本当にやめた方がよい!!)肌身離さず身につけています。

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こういう粋な身につけ方も、実はちょっと憧れてしまいます。

 

米国のウェブサイトで、こんな投稿を見かけました。

 

『私の婚約指輪はサファイア。二点留めのベゼルセッティングだから、サファイアが剥き出しのところが削れちゃってるのよ。でもこれも含めてファミリーの愛の歴史だから、気にかける事はないわ。』

 

心に火が灯るような、素敵な価値観だなあと思いました。

 

もちろん価値観は人それぞれ、私の場合はジュエリーを愛用するだけでなく愛でている側面も少なからずある為、少しお休みをしてもらいながら付き合っています。

 

せっかくの美しい品物ですから、より長く、より美しく煌めいてもらうために。