リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

不完全さが奏でる、唯一無二の美しさ。

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ここに在る指輪は不完全なひと品です。

決して宝石店の店頭には並ばないであろう、

石のクラリティーカットスタイルも独特であり、その独特な石をソリテール枠に斜めに石留めした、天邪鬼な指輪です。

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宝石の良し悪しを当て嵌めたら、この指輪は落ちこぼれになってしまうでしょう。

でもこのサファイアの指輪は本当に美しいのです。

どんなに高級なサファイアと横に並べて比べても、その美しさは種類が全く違う美しさであるために、どちらが美しいかは決められないと思うほどなのです。

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私達人間は、万物の美しさの基準を決めてしまいました。

そういった基準は時に便利であり、ビジネスの上では特に効果的なものとなるのでしょう。

そしてその基準は多岐に渡り、宝石の良し悪しだけの話ではなく、野菜の形や大きさ、そして人間の姿形に至るまで様々なところに存在しています。

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然しそれは、時に私達を苦しめる足枷のようになってしまっている事も事実です。

自らが作り出した基準にがんじがらめになってしまっている、大変に本末転倒な状況です。

こう言った基準が生み出された背景には、物事の効率化や時代背景文化や宗教に紐付けられている物もあり、簡単な事ではない事も容易に理解できます。

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基準のにはまり込まない為に大切な事は、自分自身の目で見る事、そして心に聞く事…

世の中に潜在的に浸透している、人間が作り出した基準が、今本当に必要なことか?という事も、きっとそうする事で判断ができるのだと思います。

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もし私が、真面目で完璧なタイプの人間であればこのサファイアの指輪を手に入れる事はなかったと思います。

完全性を求める人間性であったら、きっとこのサファイアの美しさには気づく事はなかったでしょうから。

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時どき、このサファイアのような唯一無二宝石に出会うと、こう言った事をかろやかに教えてくれる事があります。

それは決して押し付けがましいものではなくふわりと優しい口調で

そして、もう自覚がないくらい長いこと強張っていた私の心の奥が、ふっと解き放たれたように感じたのです。

 

 

 

(おわり)