リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

蓮の花を冠した石。パパラチアサファイアの選び方。

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宝石と言っても様々あると思うのですが、ダイヤモンドと比較すると比較的選ぶ事が難しいのが色石で、その中でもパパラチアサファイアはなかなか難しい石なのかなとも思います。

というのも、路面店の宝石店での取り扱いが少ない事、ミネラルショーなどの宝石のイベントでもそんなに多く見かけない事、色味がものをいう種類の宝石である為ネットでの購入が難しい事、そのように購入にはややハードルが高い宝石と言えるからです。

パパラチアサファイア(Padparadscha)という石は、スリランカシンハラ語「蓮の花」という意味を持ち、橙色(オレンジ)と桃色(ピンク)が混ざったような色のサファイアを指します‥と言ってもその基準も鑑定機関によっても様々、国によっても大きく違うようで、こちらも購入の際に悩みの種の一つになると思います。

よく耳にするのは、パパラチアに関しては中央宝石研究所のソーティングが一番厳しいという事ですが、私が所有しているパパラチアはどれも別の鑑定機関のソーティングが付いていて、その辺はあまり気にしていません。

なぜかと言うと、上にも書いたように鑑定や国によってもパパラチアサファイアの基準が違う為、自分の目で見て綺麗だなあと思うものであればOKと思っている為です。


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自分の目で見てOK!と言っても、私がパパラチアサファイアを探す際に必ず気をつけていることが幾つかありますので紹介いたします。

 

1.パパラチアサファイアと明記されているジュエリーをたくさん見て、自分の好きな色味を探す。

先ほども書いたように、パパラチアサファイアと呼ばれるものにはオレンジ寄りのものやピンク寄りのものなど幅が広い為、とにかく沢山のパパラチアを見ることをお勧めいたします。

ただ、この宝石は取り扱っている店舗がめっちゃ少ないので、数を見るのが比較的難しいと思います。

そんな時はこちら、京セラの技術で作ったクレサンベールという再結晶宝石のパパラチアが理想的な色味を出しているので参考にされてみて下さい。

www.kyocera-jewelry.com

私はこのクレサンベールのパパラチアよりも、もう少しピンク寄りの方が好みでした。

 

2.ベリリウム拡散加熱処理をしているかを確認する。

パパラチアサファイアに纏わる有名なお話で、ベリリウム拡散加熱処理の問題があります。

サファイア全般に言える事ですが、その多くが加熱処理を行なって美しい色味を引き出しています。

然しこのベリリウム拡散加熱処理とは、サファイアを加熱する過程でベリリウムを含ませることにより、鮮やかなパパラチアカラーに変化させるというものです。

この処理の何が問題かというと、この処理をしたサファイアの真ん中でスパッと切ると、パパラチアカラーに変化しているのは表面だけで、中身は全く違う色…というのだそうです。

このベリリウム拡散加熱処理を施したサファイアはとても彩度が強く一見美しく見えるのですが、宝石としての価値はとても低くなります。

ですので、私がパパラチアを探す際はこの点を必ず確認してベリリウム拡散加熱処理のものは避けるようにしています。

いくら自分の目で見て美しくても宝石としての価値が低くなるならば、品質が安定している人工石のクレサンベールのパパラチアを購入する方が良いのではないかと思うからです。

 

3.鑑別機関をチェックする

パパラチアサファイアとして販売されているものなら必ず鑑別書がついてくると思います。

どこの鑑別なら安心というのは意外とプロの間でもばらつきがあるので言及を控えますが、あまり聞いた事がない所(調べてもよくわからない会社)の鑑別書のものは避けると安心かと思います。

因みに私が所有しているパパラチアの鑑別書を確認したところ、DGL(ダイヤモンドグレードラボラトリー)、GIA日独宝石研究所の鑑定書がついていました。

 

以上3点が私が実際に気をつけている事でした。

この辺りをクリアしていれば、あとはご自身が好みの色味を、そして加熱か非加熱かはご予算で決めて良いと思います^^

 

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最後に…

本日の記事を彩るパパラチアサファイアのリング、このジュエリーについても紹介させていただきます。

こちらのパパラチアはちょっと複雑でして、購入した際は別の姿でした。

購入先、購入当時の姿はこちら↓

購入した際は、このデザインのリングでした。

然しこのリング、素敵なデザインなのですが、枠が私の指の雰囲気に全く似合わなくって…。

どちらかというと、指の節がはっきりしている方や、指表面に脂肪が少ない方に合うリングだと思いました。

全く似合わずに仕舞い込んで時は経ち…たまたま手元にあった中石を外したリングの空枠に、このパパラチアサファイアのルースのサイズが合うようで、いつもお世話になっている業者さんのもとで入れ替えて頂き、現在の姿になりました。

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このパパラチアを購入した際には、ショップの問い合わせページから色味輝きについて色々質問をさせて頂きました。

価格的にも淡い色味になる事オレンジ寄りではなくピンク寄りで選んで下さる事など、優しく相談に乗ってくださった事を覚えています。

1ctのパパラチアサファイアがプラチナ仕立てでこの価格というのは、現在の価格でも良心的でしょう。

なかなかネットでは購入しづらい宝石ですが、このパパラチアサファイア購入して良かったなあと思う一品です。

 

実は、私にとってはパパラチアサファイア肌に似合わない色味の宝石なのです。

でも何故だかどうしてか…不思議な魅力に惹きつけられてしまうのは、私の心のどこかがこの色味を求めているからでしょうか。

 

パパラチアサファイアをお探しの皆さんが良い出会いに恵まれますように。

この記事がヒントになれば嬉しいです( ◠‿◠ )

 

(おしまい)

 

 
 
 
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