前回までのお話
コーナンのリフォームカウンターにて現地調査の予約を取り、実際に家を見て頂きました。
取り付けが可能なトイレやレンジフードを調べるために、サイズを測ったり造りを確認したり…
お風呂場を見て頂いた時は、このままのタイル張りの浴室を使用するのは良くないかと言う点についても聞いてみました。
ご回答はこうでした。
「この家は鉄骨だから、タイルの割れから染み込んだ水で基礎が悪くなることはないと思います。鉄骨の建造物が錆びるのは、雨晒しで何年も外に建っているからであって、お風呂から染み込んだ程度の水分では基礎が悪くなるほどのダメージにはなりません。染み込んだ水はそのまま下に流れて土の下に消えてしまうので、水がコンクリートの表面に滞留し続けることもありませんし、少量の水ですから地盤が緩くなるということもないでしょう。
ですから、今ある割れを塞いでしまうか、或いはタイルを張り替えて仕舞えば、このまま継続して使用して問題はありません。木造の家だったらシロアリ被害に繋がるので問題になってきますけどね。
手入れの事を考えたら当然ユニットバスに入れ替えた方が楽ですが、ユニットバスを入れると空間が一回り狭くなってしまうので勿体無いとも思いますよ。」
このような内容でした。
現状を俯瞰して見て下さって、且つわかりやすく丁寧に説明して下さった事に感動します。
素人にも分かりやすいように、易しい切り口でメリットデメリットを説明できるのが本当に良い業者さんだなあと、いろんな業者さんと接して来た中でそう思うようになりました。
現地調査が終了し、殆どの商品が取り付け可能だと判ったから、コーナンのカウンターで買いたい商品を選んできてねと言われ、その業者さんと別れました。
私はそのすぐ後、善は急げ!と光の速さでコーナンに降り立ちました。
コーナンのリフォームカウンターには女性の店員さんが一人、何か作業をされていました。
すみませえん…と恐る恐る声をかけると、手を止めて優しく笑いかけて下さいました。
ついさっき現地調査に来ていただいた旨をお話しし、トイレやレンジフードなど一つ一つ機能の違いを説明していただきながら商品を選んでいきました。
するとある事が判明します。
ビルトインコンロは手に入らない、と言う事をです。
なんとコロナ禍で半導体の生産が追いつかず、コンロとトイレは発注しても手に入らない、それにあの空き家のキッチンに入るビルトインコンロは一般的なサイズのそれより小さく、定番商品以外はオーダーメイドになる為高額であると分かりました。
トイレはまだ使用が可能なのでのんびり待てるけれど、コンロは完全に使用できない状態につき…手に入らないとなるとどうすればいいのか…。
するとそのスタッフさんから斜め上の提案がありました。
「こう言う…置き型のコンロなら今も店頭に売っているし、今あるキッチンは処分して、ブロックキッチンと言うバラ売りのキッチンを入れると言う方法であれば、新しいものを安価に入れ替える事ができますよ。」
それだ!!!!!!!
それしかない!!!!!!
置き型コンロ↓
ブロックキッチン↓
このブロックキッチンですが、ファミリータイプの賃貸でよく見かける…あれです。
これはシステムキッチンでは無く寄せ集めて使うタイプのもので、キッチンの上面の収納棚を不要と感じていた私にはうってつけの商品でした。
また、コンロ台とシンク、この写真のような組み合わせであれば10万円くらいだそうで、置き型コンロを購入して置いても13万円程度です。
私にとっては、タールと青サビまみれのあのキッチンを、もう二度と雑巾で撫で回す必要がないと言うだけでも価値がある事でした。
そしてリフォーム後、転勤などであの家を賃貸にする可能性が少しでもあるのなら、今の段階で置き型コンロのキッチンを導入する方がよいと思いました。
↓あのキッチン…
そして美観の問題でも、キッチンについてのインテリア資料を読みあさっていた時に知ったのですが、海外のキッチンは意外と対面式は少なく壁づけが多いそうで、コンロが置き型なのかビルトインなのかよりも他の要素の方が重要なのではと気づき始めていたところでした。
実は費用面で諦めていたのですが、キッチンの向きを変えたいと思っていたんです。
やっぱり対面式がいいのかなあと、壁づけは昭和の団地っぽいかなあとか…。
でもこの記事を読んで、キッチンのお洒落さは、対面で無くてもビルトインで無くても、全体の空間の使い方とあわせる家具次第なんだなあと強く認識することになりました。
水回りはコーナンさんにお願いしよう、そう決断しようとしたその時、ある事を知りました。
「一つ注意点があるのですが、コーナンの工事が入っている時に、別の業者様の工事を一緒にする事ができないんです。なぜかと言うと、万が一家に傷をつけてしまったなどがあった場合、どちらがやったか判らない為です。コーナンの工事が家の中の工事で、別の業者様が外壁であったとしても、できないんです。」
えっ?そうなんだ??
この時はあまり深く考えていなかったのですが、この後、以前お見積もりをいただいた外壁塗装の業者さんと話をした時に、こんな事を言われます。
「今どんどんペンキの値段も上がっているし、梅雨に入って雨で工期が伸びるとお見積もり額が変わってしまいます。4月から、とかで工事をした方が安いと思います。」
え???
でも住むためには、絶対に先にキッチンの入れ替えをしなきゃならないし…?
でもキッチンと外壁はいっぺんにやれないし…???
続く…。
次回のお話し↓
↓イケアにキッチンを見に行ったけど高すぎて断念。でもいい感じの姿見があって欲しいなって思いました。