最近は手持ちのジュエリーの仕立て直しに集中しているのですが、何度やっても難しいなーと思っております。
どのくらい難しく感じているかと言うと…。。。。
私の失敗をそのまま見ていただくのが一番早い!と思うので、本日は失敗のお話を。
ジュエリーのお仕立てについてのイロハはこちら↓
本記事のトップを飾るパパラチアサファイア、このリングが出来上がるまでに、実は三つのリングデザインを経ています。
一番最初のリングは、楽天のお店から既製品で購入したお品でして、リングデザインは可愛かったんだけど私の指には驚くほど似合わなくて…。
こちらのお品です↓
こちらのお店、とっても対応が親切で、実物を試着できない代わりに、ロストワックスの見本を送って頂きました。
ロストワックスの見た目はプラスチックみたいな感じですが、指にはめた感じは確認できます。
そうして確認した上で購入したのですが、色石が乗るとまたイメージが違うんですよね。
特にパパラチアサファイアはプルーベースの肌に映えづらいのもあり、どうにもしっくり感じずでした。
二番目のリングはこちら、パパラチアの両脇にマーキスカットのダイヤモンドが天使の羽のように広がったデザインです。
このリングが仕上がってパカっと箱を開けた時、なんて優美なリングなのかしら!と感動し…
指につけて大きく落胆した事を忘れないよ…。。。。。
私の指には何故か映えないリングだったんですね。
↑写真で見るとまあまあに見えますが、実際は存在感のないぼんやりした感じ。。
石が少し透けるから私の肌色を拾うのもあるんでしょう、つけた途端にボンヤリとワントーン下がる感じがあったんです。
でもこのリング、本当に素敵な枠で、ブルーサファイアやルビーなど濃い色のルースをセットすれば、私の指にも似合ったでしょう。
実は石を外したあとの枠は、インスタグラムのフォロワーさんにお譲りさせて頂いたのですが、その方は美しいバイカラーサファイアをセットされていて、素晴らしいリングに大変身!
こちらのリング枠、パパラチアをセットする前、詰まり初めて手にした際はオーバルのダイアモンドがセットされていたんです。
それも特注で製作して頂いたのですが、あんまり似合わなくって。。
もしかしたら、私にはこのデザインは淡い色やクリアカラーの石は似合わないのかも知れません。
このリングはプロパーでは色の濃いカラーストーンをセットして販売されているので、気になる方は是非詳細をご覧ください^^
私はこのデザインでグリーンガーネットが欲しい。。
そんな訳で、私にはパパラチアサファイアは似合わないのかも…と思うも、私は諦めなかった!
三番目のリングは…ご覧ください!!
\ジャッジャーン/
パパラチアサファイアがただのオレンジサファイアになりました!!!!!!!
オオオオーイイィ。。。
なんでそうなるんだよぉお。。。。
パパラチアの色を引き出そうと、リングの地金をイエローゴールドにしたら、まんまと裏目に出まして、地金のイエローを拾い過ぎてしまいパパラチアサファイア独特のニュアンスがすっかり消えてオレンジサファイアになってしまいました。
写真ではピンクサファイアに見えますが、実物はスゴいオレンジサファイアに見えています。。
もうね、仕上がって来た時に悲し過ぎて…
然もネイルを見ると分かる通り12月なんですよね…。
わかりますか…12月の末に届いたオーダーが大失敗だった落胆を…orz
作って下さった業者さんはオーダー通りに仕上げて下さったので全く悪くないし、かと言って私もこうなる事って全く予測出来なかったから誰も悪くない…んだけど残念…orz
残念すぎて仲の良いフォロワさんにちらっと報告しただけで闇に葬っていたんですよ。
この写真もその時の履歴から引っ張ってきました。。
皆さんに披露するつもりなく撮ったことを、ハンドクリームを塗っていないカサカサの肌が物語っているでしょう…。
多分、イエベさんならまだオレンジサファイアを素敵につけられたんだと思いますが、私がこのリングを着けるとなんだか石が濁って見える感じがあるんですよね。。
こうして心に大ダメージを負った私ですが、まだ諦めなかった…(しぶとい)
次が最後!!!!!!
本記事トップを飾るリングです^^
数々の失敗を踏まえ、
1. デザイン的には取り巻きにしてボリューム感を出すしかないと判断。
2. パパラチアサファイアの色をはっきり引き出す為に、パパラチアを留める爪だけイエローゴールドに。爪だけなのでゴールドを拾いすぎてオレンジにはならない。(はず)
3.取り巻きのダイヤは白く輝きが良いものを使うことで、コントラストでパパラチアカラーがはっきり視認できる。
4.腕のイエローゴールドは割金を細かく指定。私の指の色に合うもので、且つパパラチアの色を邪魔しないカラー。
このように職人さんと綿密な作戦会議をしまして、取り巻きの感じや石座の高さなどはお任せで…
こうして仕上がってきたのが、本記事のトップを飾るリングです!
もうこれがね、スンゴイ可愛いリングでして♡
失敗を繰り返してここに辿り着いたのは、全て必要なプロセスだったと思えるくらい、本当に幸せな気持ちです。。。。。♡
何というか、表現力が乏しいんだけども、可愛いんですよ。
でも子供っぽい可愛さでもなくて、かと言って大人可愛いとかのイメージともちょっと違うんですよね…。
舐めたら甘そう…♡
なんだけどいちご味ではなく桃味…?花の蜜味…?
昔、花のキャンディありませんでした?あの花のキャンディのイメージ…。
これこれ!
本投稿に載せたパパラチアリングは全て同一のルースですけれど、リングデザインによって全く別物にみえてしまうから不思議です。
一緒に撮影したハートシェイプのリングも、仕立て直しで蘇った可愛いリング…ジュエリーデザインは本当に奥が深いです。いつかこちらについても記事を書きたいですね。
良い仕立てができるかどうかは、石の個性を理解して、身につける人の肌色も加味し、仕立てるジュエリーは平面寄りにしたいのか立体感を出したいのか、
こう言う細かい所が大きな影響を及ぼすため、なかなか難しいなぁーと思うのです。
ただ、バチっとハマるジュエリーに仕上がってきた時の歓びはひとしおで、何とも言えない気持ちになるところが…良い趣味だなぁと思います。