ソリテールリング…日本語で言うと立て爪のリングですが、私はこれが大好きでして…♡
気づけば同じ空枠で六本のリングを仕立てておりました。
アンジェラ MR559
本記事のトップを飾る写真にあるダイヤモンドのリング五本、そしてサファイアリング一本は、アンジェラさんのMR559という品番の空枠で仕立てております。
然し同じ枠といえど、石のサイズや指のサイズで印象がだいぶ変わりますので、本記事では全てのリングに纏わる詳しいスペックを書き記しておくことにしました。
ソリテールってちょっと良いな〜と興味がおありの方や、ソリテールLOVEの皆様へ、より良い検討材料の一つになれば幸いです。
さて、早速始めましょうか( ◠‿◠ )
一本ずつアップの画像でご覧ください。
今回は留めている一粒石のスペックも併せて書き記していきましょう。
MR559 1ct用枠(15号・薬指用)
ダイヤモンド 1ct
カラーH
クラリティーI1
カットGOOD
【備考】
I1とは思えない程、輝きや透明感を楽しめる美しいダイヤモンドです。
カットがGOODですが、ファンシーシェイプのような、うるうるとした濡れたような煌めきがたまりません。
欠点を挙げるならば、やや暗いところですが、この石の輝きと佇まいの前では些細な事のように思えます。
お仕立てについて、こちらは既存枠を一部改造していただきました。
詳細はこちらの記事に記録してあります↓
MR559 1ct用枠(17号・中指用)
ダイヤモンド 1ct
カラー不明(G以上ありそうです)
クラリティー不明(Iクラスであることは間違いありません)
カット不明(ラウンドブリリアントカットではないようです)
【備考】
こちらのダイヤモンドは祖母から受け継ぎ、紆余曲折ありながらも最終的にアンジェラさんでこの形にして頂きました。
祖母の記憶によりますと、40年ほど前、大阪の大丸百貨店で60万円で購入した品とのことです。
私の基準では「光らないIクラス」のダイヤモンドという認識ですが、氷砂糖のような輝きがほぼないタイプではありません。
ど真ん中にクラックがあることで輝きに大きな影響がある割に、そのクラックの両端の辺りは何気に輝く個体になります。
写真だとより氷砂糖っぽく写ってしまいますが、実際はもう少し煌めきがあります。
目に見えてグレードがわかるのでソーティングを取っていませんが、いつかカットを調べてみたいと思っています。どうやら旧式のカットらしいのです。
MR559 1.5ct用枠(17号・中指用)
ダイヤモンド 1.74ct
カラー FANCY LIGHT BROWN
クラリティーSI2
カットなし(ブラウンダイヤモンドですのでカットグレードは出ません)
【備考】
ブックオフにて出会ったブラウンダイヤモンドです。
物凄く美しくて、とても大きい、夢のようなソリテールです。
輝きも照りも良くて、あの時思い切って本当によかった…。
ブックオフで購入して翌日にはアンジェラさんに送り、パッと仕立て直していただきました。
ブラウンダイヤモンドの大粒ソリテールは、白い大粒ダイヤよりもカジュアルに身に付けられるので、日本人のライフスタイルにも合うと思います。
ジュエリーに詳しい人でなければ、ダイヤモンドのリングをしていると認識できないかもしれません、ということです。
このブログの読者さん達なら、どういう事かわかりますね( ◠‿◠ )
購入時の様子はこちらの記事に詳細がございます↓
MR559 0.7ct用枠(16号・母の私物)
ダイヤモンド 0.7ct
カラー BROWN系(失念)
クラリティーSI2
カットなし(ブラウンダイヤモンドですのでカットグレードは出ません)
【備考】
母が毎日身につけている指輪です。
今日は撮影のため借りてきました。(協力的で嬉しい)
このダイヤモンドは私のものでしたが、活用できていなくて母に譲りました。
母の希望でシンプルなソリテールに…と、アンジェラさんにお世話になりました。
母の薬指は16号ですが、このサイズのソリテールは全てが丁度いいとのことです。
輝きと照りが良いブラウンダイヤモンドなのですが、細かいスペックを失念してしまいました。どこかにソーティングが紛れ込んで見つからないのです。
でもほんと、キラン!キュラン!と光ってとっても上品、美しいダイヤモンドリングです。
MR559 0.3ct用枠(7.5号・小指用)
ダイヤモンド 0.3ct
カラー E
クラリティーVS2
カット VERY GOOD
【備考】
母から受け継いだダイヤモンド、長らく日の目を見なかった石でした。
試しにソーティングを取ると、思っていたよりハイスペックなダイヤモンドでたいへん驚きました。
こちらの記事で悩んでいた石ですね。
ピンキーリングにしてから使用頻度が爆あがり、ちょこちょこ使用しています。
ピンキーソリテール、おすすめです♡
MR559 3ct用枠(15号・薬指用)
サファイア 3.0ct
【備考】
こちらは唯一のカラーストーンのソリテールです。
これすんごく気に入っていて、ボリュームも石の色も輝きも大好きです。
石はubazakuraさんよりお迎えしたルース、淡いブルーのサファイアです。
同じような品質の石で既製品もあります↓
このリングを仕立てる際、アンジェラさんの担当Yさんと工場の職人さん達を大いに惑わせてしまった問題作?でした。
Yさん、その節は本当に本当にお世話になりました( ◠‿◠ )
こちらも既存の枠をちょこっと削ったりカスタムしてもらっております↓
以上、六本の美しいソリテールについて、詳細を書き記して見ました。
上の写真は横からのアングルですが、結構印象が違いますよね^^
左から、0.3ct、0.7ct、1.0ct、1.0ct、1.7ct、3ct です。
これからアンジェラさんのMR559枠でお仕立てをお考えの方へ、お手持ちのダイヤモンドのサイズやカラーなど照らし合わせてみてイメージをしやすくなればと思っております。
皆様が結構お悩みになるのは、ソリテールは婚約指輪みが強いんじゃないかしら…
また、ダイヤ取り巻きリングからソリテールにシンブルダウン(ダウンサイジング?というの?)すると物足りなくなるんじゃないのかしら?といったあたりではないでしょうか。
私個人的な見解ですが、ソリテールを中指や人差し指につけたり、ブラウンダイヤのソリテールを薬指につける場合は婚約指輪のイメージにならず、めちゃくちゃカッコいいリングの印象だと認識しております。
本当にたまーに、街でソリテールを普段使いされている方を見かけますが、みなさん本当に素敵なんですよ‥。大人のリングという感じです。
そしてシンプルダウン問題、私の場合はいくつか取り巻きをソリテールに直しておりますが、満足する仕上がりになっております。
アンジェラさんのレビューにも、凝ったデザインから敢えてシンプルなソリテールに直された方が何名かおられるので、是非じっくり読んで見られてください。
そして、万が一のために、リフォームの際に元の取り巻きの空枠は地金処分せず、しばらく保管されることをお勧めいたします。これは、もしソリテールをうまく活用出来なかった場合に、ごく僅かな費用で元のデザインに戻せるためです。(石留め料金だけなら五千円しないはず!)
美しいソリテール達。
どのリングも個性があって大好きです。
シンプル故に奥が深い、難しいけど面白いデザインです。
美しきソリテール達と過ごす他愛のない時間は、
輝きと煌めきに溢れた、愛すべき日常なのです。
(おしまい)
Instagramではソリテール達の動画をお楽しみください♡