先日の記事で書いたエメラルド、加工が上がって来ましたよお!
先日の記事↓
自分でデザインし、職人さんに上手いこと纏めてもらったフルオーダーです。
仕上がりはこちらです。
デッカ!!
受け取った記念すべき第一声は、デッカ!!でした。
これは…流石の私にもデカすぎる、私のような大女でも物凄く巨大に感じます。
このようなサイズの宝石がついたリングなんて、シトリントパーズでもなかなか無いですもんね。
職人さんによると、このエメラルドの加工はだいぶ難しかったそうです。
このエメラルドは、一部透ける箇所がある事と、地金の反射の影響を受けて明るくなりすぎる個性があるので、それが最小限になるような爪の高さや石座の加工をして下さっています。
石座の厚みが高いように感じますが、この高さがギリギリ、石座を低くすると地金の反射光を拾ってしまうのだそうです。
こちらを加工して下さった職人さんは会社員時代にエメラルドの加工ばかりやっていらっしゃったとの事(しかも大粒ばかり!)エメラルドの個性を活かし輝かせる事に関して、誰よりも信頼できる方です。
どどーん!!!
いつもの通り、私の撮影技術と画像加工技術では、エメラルドの色味を完全に再現しきれませんでした。
真正面から撮ると、地金の反射を捉えてしまって透明感のないマットな石に写ってしまっていますが、実際はもっと緑で、メタリックっぽいような蛍光っぽいような、クリアな煌めきをしています。
職人さん曰く、このエメラルドは青緑系の色なんですって。
エメラルドは黄緑系より青緑系の方が価値が高いそうですよ。
早々に白状しますと、今回は地金とダイヤをケチりました(笑)
ちょっと予算がキツかったので、あまりぽってりとしたつくりにならないようオーダー、ダイヤモンドは手持ちの使用頻度の低いジュエリーから拝借しました。
なのでーーー、ちょっと、ちょっとだけ無骨になっちゃったのですよ。
もうちょっとだけ地金に厚みがあった方が良かったのか…?
脇石のダイヤモンドはもっと大きいものにすべきだったのではないのか…?
失敗したかなあと思ったんだけど、後でどんでん返しが起こります。この話は最後に…。
1ctのエメラルドリングと並べてみました。
1ctのエメラルド四個ぶん…いやそれ以上のサイズ感ですね。
デザインは同系統なのにこうも印象が違います。
ジュエリーって、石のサイズが○ct以上ないと成立しないデザインってあるんですよ。
なんというか、靴でもブラジャーでも、一番小さいサイズと一番大きいサイズを並べたら、もうデザインそのものが違って見えるくらい印象が違って見えるのってあるじゃないですか、あれと一緒の話です。
指にはめてみますと、あまりの巨大さに戸惑いを隠せない(大爆笑)
これ、着けこなせるのかしら!?
着けて行くところがそもそも無いよね!!!!
おかんの誕生日にご飯行く時と、夫の誕プレで小旅行する時には持っていって、食事の時につけようかなと思っていますがその他は…。
それだけ何もかもが特別なリングです。
(でも今はファミレスでブログを書いてるだけなのにつけてるw)
右側はあのフルエタニティーを重ねています。
あのフルエタニティーってのは、使いこなせなくて箪笥の肥やしにしている例のフルエタニティーです。
↓例のフルエタニティー
2ctのフルエタニティーが華奢に見えるなんて!!!
これって、こういうゴージャスなリングに重ねるべきフルエタニティーなのですよね。
矢張りジュエリーっていうのは、用途によってきちんと選ばなければならないことがよーく分かりました。
このフルエタニティー、やっと活用できそうです( ◠‿◠ )
夢と憧れが現実になる時
私はこのブログで、大粒の宝石を持つことは夢のまた夢のお話ではなく「少しの勉強と少しの工夫で現実に手にすることは不可能では無いよ!」と言う旨を度々書いていると思うのですが、流石の私でも、
「これは宝くじでも当たらないと現実にはならないだろう。」
と考えていたものがあります。
それがこちらの、ドイツ製のアクリルビーズでした。
これは六年ほど前にビーズ専門店で購入したもので、自分でアクセサリーを作りたくて購入しました。
確か廃盤品だとかで、一袋に幾つか入って150円くらいでした。
私はこのビーズを手に取る度に思いました。
「こんなサイズのエメラルドが買えたらなあ。でも流石にこんなサイズは宝くじでも当たらない限り無理だわ!」
でも、こんなサイズを手に入れてしまう日がヒョッコリ来たんですよね。
そうです、本記事のエメラルドがそれ…!!!
でも私、このアクリルビーズの事って最近まですっかり忘れていて、つい一昨日くらいに突然思い出したんですよ。
「あれ?なんかあのエメラルドに似たビーズがあった気がする、なんだっけ?」
五年も経てばもうなくなっちゃったかなと思いましたが、素材を保管してある引き出しを探したら、一個だけ出て来ました!!!
もう、サイズ感や形までそっくりで、自分のビジョンが潜在意識に正確で完璧に保存されていた事に驚きました。
写真を並べてみて爆笑しましたもん!
リングに仕上がってから改めて並べてみましたが、本当にそっくり…!
本当に感慨深いです。(忘れてたくせにw)
いやー、こんな事ってあるんですね。。。
このビーズは大切に保管しておこうと思います。
こうして、私のエメラルドセットが出来上がりました( ◠‿◠ )
手持ちのエメラルドジュエリーを一つに纏めてピアスを作ったこと、そして今回のリングがやって来たことで、お仕立て直し予備軍に居たエメラルドネックレスが一軍に昇格しました。
ピアスよりもボリュームが少ないネックレスはどうかなと思っておりましたが、この組み合わせが絶妙なバランスでヘビロテしております。
ジーンズにも合うのですよ!そしてもちろんフォーマルにも合います!
フォーマルには、このピアスとネックレスを着けて、パールのネックレスを重ねても良いなあと思っています。
これもまた写真が悪いですが、実物は結構好きな感じのエメラルドです。
色合いもインクルージョンの感じも好みなんですよね。
でも今までは、本当に数える程しか身につけていなかったので、合わせるジュエリーが違うとここまで使用頻度って変わるのかと驚きました。
ピアスが来るまでは、大きさがあるのでリングに仕立て直そうかなあと思っていましたが、このまま使えるのでラッキー!
で!!!
悩んでたピアスよ!!!
結論から言うと、ダイヤモンドを入れ替えました。
0.1ctのダイヤモンドが値上がりしているらしく(0.08ctとかはまだ安いらしい)その値上がりしているダイヤモンドを二つも買うのは大変でしたが、入れ替えて大大大正解でした!
このピアスってほぼエメラルドだし、ピアスは自分では見えないし、何なら人からも判らないようなサイズだし、入れ替えるなんて勿体無いかなと思ったんですが、入れ替えると全体の雰囲気が全然違うのですよ。
完成度というか、波動というか、上手く言語化できないのですが、兎に角アクセントに使うダイヤモンドを舐めてはいけないなと思いました。
今回のことは、良い経験、勉強になりましたね!
写真で並べても違いが判らないくらいなので、着けて仕舞えば本当に気にならないレベルです。
どちらがビフォアでアフターか判りますか?私だったら判らないです(大爆笑)
ここにお金をかけるべきかどうかで言えば、多くの方がNOでしょう。
でも、耳につける時、手にとった瞬間のときめきは全く違うんです。
キラキラとした美しい耳飾りを手に取り、それを耳につけ、ゆらゆらと揺れる心地よい重みに意識を向けた時のキラキラとしたヴィジョン…そこまでがワンセットなのですから。
先日、ジュエリーの軍資金作りの為、指輪の空枠を数点手放して参りました!
そこは10年程前から利用している買取屋さんで、地金や宝石、ブランドバッグなどを買い取ってくれるお店です。
特に他店よりも地金の買取金額が高めのお店なので、地金を売却する際はよく利用している感じです。
いつものように地金の買取をお願いしましたが、今回はそれだけじゃなくて、
「ついでなのでお願い!いざという時のために価値を知っておきたいの!」
と、仕上がって来たばかりのエメラルドリングも査定して頂く事にしました。
このエメラルドリングの価格(ルース代+加工費)は皆さんのご想像にお任せしますが、買った値段で売れたら凄い事、だけどそういうことは滅多に無いので、15万円ついたら御の字だよなあ、5万円とか言われたら凹むなあ、そう思って査定が出るのをを待ちました。
今回なぜ興味を持って査定に出したのかと言うと、このエメラルドリングを仕立てた職人さんが、妙にエメラルドを褒めてくれて…
「この輝きが素晴らしい…綺麗…この色だまりが…。。」
みたいに仰っていて、でもこのルースは癖つよだから加工が大変だったと言うし、でも職人さんは大粒エメラルドを見慣れていると言うし…
じゃあ買取屋さん的にはこのエメラルドの価値はどんなもんなんだい!?と興味が湧いたんです。
いつも地金処分の時は裏でパパッと判断されて5分もかからず査定が終わるのですが、何故か査定が長引いている…。
10分が過ぎ…15分が過ぎ…まだ終わりません。
しかもいつもと違って、カシャカシャ写真を撮る音が聞こえたり、電話でひそひそ話す声が聴こえます。なにこれ怖い!
そのうちにもう一人お客さんが入店されちゃって、スタッフさんが、
「あっ、あと15分くらいかかっちゃうのですがお待ち頂いてもよろしいでしょうか?」
などと聞いている!!なにこれ怖い!!
私の背後で待ってるお客さんはイカつい感じのお兄さんで顔が怖い!!
「あのお〜。。直ぐに判断できないような代物なのでしょうか?」
と思わず聞いてしまった!
「いえ、石のサイズが大きいので、ちょっとした査定の違いで金額に大きなズレが出るので慎重に査定しているんです。」
なにそれ怖い!!!!
そうこうしているうちに、査定が終わってスタッフのお兄ちゃんが戻って来ました。
告げられたのは…。
「えっとですね、査定額に幅があるのですが、このエメラルドの産地がコロンビアでなかったら〇〇円〜と言う感じです。」
その金額は購入金額の倍以上でした。
私はビックリしすぎちゃって、頭が真っ白になりました。
「で…、コロンビア産だったら…?」
「コロンビア産だったら〇〇円以上です。」
その金額は購入金額の三倍以上でした…!!!!!
もう私は信じられなくて、びっくりし過ぎて気絶しそうになりました。
「ま、マジでえ……?」
人が宝くじに当たった時ってこんな感じなのかなと思う程の衝撃でした。
スタッフのお兄さんによると、このまま今日売りたい場合は一旦預かって産地の鑑別をとり、その結果で買取価格を提示、結果コロンビア産ではなかった場合などで金額に納得いかなかったらキャンセルができるとの事でした。
もし自分で鑑別をとるならどこのラボが良いか聞きましたら、中央宝石研究所ならオッケーとの事でした。その際は石を外して鑑別をとってはいけないとの事です。
「このデザインにも評価がついているので、品物の状態で鑑別を取ってください。その方が買取金額が良くなります。」
えーーーーーー!?
じゃあ、私が今回、
「やべえ!地金とダイヤモンドをケチったからちょっと無骨になっちゃったかしら?」
と思っていたこのデザインに買取評価が付いたって事なんですよね、それって素晴らしいじゃああああん!?
買取屋さんで手放す時って、ノーブランドでデザインに評価額が付くって殆ど無いんですよ!
だからびっくりだし嬉しいし!!!
「今日はすみません、お時間いただいちゃって。このエメラルドを売るようなことが無いと良いですが、いざという時はまた来ますね。」
「是非お待ちしております。こちらこそ宜しくお願いします。」
このような感じでお暇して来ました。
帰り道、右手にはまったリングを眺めながら、ポカーンですよ。
こんな経験したのは初めてです。
今までの宝石の査定で、購入金額を大幅に超える価格が付くなんてありませんでしたから。
頭を落ち着かせるために入ったファミレスで、ふとインターネットを開きましたら、私のリングに雰囲気が似たお品が飛び込んできました。
ロックフェラーエメラルドです。
こちらはアメリカの実業家一族、ロックフェラー家に受け継がれてきたエメラルドのリングです。
ジョン・ロックフェラー2世が1930年に妻のために購入したもので、それを次代の当主であるデイヴィッド・ロックフェラーが相続し、シンプルなリングに仕立て替えたのだそうです。
↓詳しくはこちらをどうぞ
この完璧なコロンビア産のエメラルドのリングのシルエットが、私のリングにぱっと見似ているような気がしました。
正直私は、宝石を買取に出すならデザインは取り巻きの方が売れるんじゃ無いかなと思っていたから、デザインに評価がつくのは意外だったのですよ。
でも、海外のマーケットで販売するなら、大粒の宝石はこういったシンプルなデザインも好まれていると言うことでしょうか…。
なお、ロックフェラーエメラルドは、2017年6月20日のChristie’s New Yorkのオークションに出品され、ハリーウィンストンが落札したそうです。
落札後、ハリーウインストンの手で作り替えが行われ、名称もロックフェラー・ウィンストンとなりました。
ダイヤモンドがこれでもか!とたっぷりあしらわれていて、豪華なリングになりましたね。
私は作り替えの前のデザインの方が好みです。そりゃそうか!
脳みそボカーンしながら帰宅しまして夫にその旨を伝えたところ、可成りびっくりしておりました。
「私はこのエメラルド、売るのもアリなんじゃないかなんて揺らいじゃってるけど、君はどう思う?」
そう訊きましたら、
「僕は売らなくて良いと思う。今お金に困っているとかでは無いし、使うために買ったんだからさ。」
このように申しておりました( ◠‿◠ )
実はこの件は一部のフォロワーさんに相談していて、皆さんならどうするかを伺いましたら、多くの方が寝かせて売る!!との事でした。
そうだよね、大切に使って楽しんで、価格がもっともっと上がった時にGOだ!
とはいえ産地によって全然価値が違ってくるみたいだったので、産地の鑑別だけは取ってみようかなと思っています。
コロンビアのムゾー産とかだったら飛ぶぞ!!だけど、あまり期待はしていません。
すっごく安く購入していますからね。
それに、鑑別がなんであれ、このエメラルドが美しい事には変わりがありませんから。
エメラルドは五月の誕生石、私の夫は五月生まれです。
エメラルドは牡牛座の星座石、私と夫は牡牛座です。
そしてエメラルドは、愛に纏わる石と言われております。
言い伝えによると、献身的な心や相手を思い遣る心を育む、結婚運・家庭運の守護石だそうです。
グリーンは心を癒す色ですもんね、愛に満ち溢れた石と囁かれるのも頷けます。
今回のエメラルドリングは、私の誕生日のお買い物でした。
宝くじが当たったらと夢見ていた憧れだったリングが何故かすんなり無理なく手に入ってしまった事…。
そしてそのリングが自分が思っても無い程に価値があるお品だったと言う事実…。
こんなサプライズを秘めた素晴らしいお買い物になりました。
この度も色々な方とのご縁と、様々なタイミングが重ならなければ繋がらなかったお品物だったと思います。
幸運に感謝!!!!
めでたし、めでたし。
(おしまい)
おまけ①
先程の話題、左側が綺麗なダイヤモンドに入れ替えた写真でした!
わかった人いるかな?私はわからない!(大爆笑)
おまけ②
余談ですが、リングの査定の際、このピアスも査定をお願いしていました。
こちらは石が小さいとの事で(ファッ!?)買取価格は、私が購入した金額の半額ほどでした。
矢張り大粒の一粒石は最強ですね。