リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

山葡萄の籠と過ごす幸福な日常。

そいう言えばこのブログで、山葡萄のお話ってしていませんでした。

先日、Instagram山葡萄の籠について投稿しましたら、探されている方がちらほらいらっしゃいましたので、ここ記しておきますね^^

特にSさんのお母様が長年お探しとのこと、この記事がお買い物のヒントになれば幸いです!

 

憧れの山葡萄という存在

私が人生で初めて山葡萄の籠に出会ったのは、あるバイト先でした。

七月のよく晴れた暑い日に、同僚のマダムが素晴らしい籠バッグを携えて出勤…それは美しく重厚な照りを湛えておりました…。

「撫でれば撫でる程美しくなるのよ。」

と、愛おしそうに籠を撫でるその表情に、私は一気に感化されてしまいました。

「私もいつか山葡萄の籠を買うのだ…!」

それは私が25歳の頃のお話です。

 

山葡萄の籠は超高価である!

山葡萄の籠が欲しい!と思ってデパートなんかで見たことがある方はご存知だと思うのですが、めっちゃくちゃ高いんですよね(涙)

まず、山葡萄の籠って、制作に凄く手間がかかっているんです。

山葡萄の蔓を採取するためには、梅雨の時期、長雨の後に山に入らなければなりません。

雨水を十分に吸い込んでふやけた蔓は、人の手で綺麗に剥くことができる…つまり一年で二週間ほどしか採取のチャンスがないそうです。

その上採取する場所は人の手が入っていないような場所、熊に出くわす危険もありますし、雨で濡れた地面は非常に滑りやすいことは想像に難くないでしょう。

こういう環境で採取した山葡萄の蔓を使い、編み手さんの手で丁寧に編んでいくことで籠が作られるのです。

このように、デパートに並ぶまでに様々な手間がかかっている山葡萄の籠、デパートではないところで購入したら一体どんな感じなのでしょうか?

 

代々木公園で出会った会津若松の物産展

結婚してすぐのタイミングだったでしょうか、初めて山葡萄の籠を目にしてから8年程経った頃のことです。

私は仕事の関係で、代々木公園のイベントに行くことになりました。

そこで出会ったのが会津若松の物産展のテント、そこにずらりと並ぶのは山葡萄の籠バッグやお財布でした…!!!

その日は籠を買うようなお金を持ち合わせていなかったのですが、現地の方から直接購入すると非常に安い、デパートで購入する半額ほどで購入できることを知りました。

 

楽天でリサーチ開始だ!!!

こうして私は、山葡萄の籠を求めてインターネット中を探し回ることになりました。

でもね、ネットだと国産か海外産か分かり難いんです。

ここが一番大事なポイントなのにも関わらず、非常に分かりにくくしているお店が多いのなんの…!!どうしてなのかしら!!

良く使われる例えですが、日本で採れた山葡萄の蔓はゴムのよう、海外で採れた山葡萄の蔓は紙のよう、そんな風に言われるのですから、強度を考えたら高くても国産を求める方は多いはずなのに何だか探しにくい…。。

日本産の材料で作られた山葡萄の籠は非常に丈夫で、修理しながらであれば300年、親子三代で使えるとも聞きます。

私は強度というより、せっかくなら日本の文化がもっと豊かになるように、日本の籠作家さんが作った日本で採れた山葡萄の籠が欲しかったんです。

でも執念(?)で探し回り、良いお店を数軒発見しました。

そこでは数点のお買い物をしましたので、その旨をここに書き記させていただきますね^^

 

こちらの大きい籠の方は、楽天に出店されているかごやさんで購入したお品です。

群馬県を拠点に活動されている、喜一さんという籠作家さんの作品だそうです。

喜一さんは自ら山に入り材料を採取されていらっしゃるそうですよ。

私が購入した籠と同じ価格、同じモデルのお品がこちらです。

びっしりと揃った網代編みも素敵だけど、こちらのようにやや不揃いな感じが洋装にぴったり、20代の方が持っても70代の方が持っても素敵なんじゃないかなあ、と思ったのが決め手でした。

びっしりと揃った山葡萄の籠は重厚感がありすぎるというか、和風すぎるというか、私が着るようなプチプラカジュアルな洋装には合わないんじゃないかなと思ったんです。

余談ですが、かごやさんは日本産の蔓を中国に持って行き、現地の編み手さんが制作した籠(監修は日本の籠作家さんがされているそう)を扱っていたり、素材も中国産で制作も中国の籠を扱っていたり、色々な価格帯のお品があるのも面白いです。

阿佐ヶ谷ショールームがあるので、実物を見てみたい方は是非行ってみてください。

ジブリの世界に出てきそうな住宅街(?)をず〜っと行くと素敵な建物が現れますよ。

 

小さい籠の方は、鎌倉の小町通りのお店で…

でも、どこのお店だったか忘れちゃったんですよね。

鎌倉の小町通りって、籠を扱うお店が幾つかあるんですよ。

数年前、私達夫婦が鎌倉の近くに住んでいた時、遊びに来た夫のお母さんがお小遣いをくれたんです。これで好きなもの買いなさい〜って!

その時たまたま入った小町通りのお店で、

山葡萄かご 山形産 セール

44000円→22000円

このように書いてあって一目惚れをしました。

一晩考えて、お母さんに貰ったお小遣いで購入した、思い出深い籠です。

実はこの小さい籠が一番使用頻度が高いです。

小さいのに結構物が入るんですよ〜。

上の写真のものが全部入ります。

目隠し布の代わりに薄手のカーディガンで蓋しているので、ここに写っていないカーディガンも入る…と言えます。電車とか、真夏でも寒すぎることがあるので、羽織るものまで入るのは超重要ですからね。

これだけ入るのに、籠自体がコンパクトだから当然軽いのです。

私は持ち歩かないけど、これにプラスしてリップ薄手のコンパクトや、日焼け止めは入ると思います。

というか普通はでっかいティッシュは要らないと思うのでスペース余りますよね!私は慢性アレルギー性鼻炎なので、でっかいティッシュは必須!

 

そしてこちらは、私が初めて購入した籠です。

一番長く触っているから、艶がいい感じですね。

たまたまですが、こちらも喜一さんの作品だったと思います。

この荒々しい雰囲気が堪りませんね!

喜一さんの乱れ編みは売り切れでしたが、悠帆さんという籠作家さんの作品は売っていました。

悠帆さんは確か山形の方だったかな、気になる方は是非お問い合わせを!

悠帆さんの編むコブつきの籠はとってもモダンで、いつかひとつ欲しいと思っております。

 

こちらの籠は亀甲編み、亀の甲羅のような編み方です。

亀だなんて縁起が良いでしょ♡

いつか絶対に手に入れようって思ったんです。

こちらは楽天おまめさんで購入しました。

山形県大井沢、山形県の国産材を使用した籠とのことです。

おまめさんによると、山形県は国産山葡萄籠の発祥地だそうですよ。

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同じデザインの籠は売り切れでした。

おまめさんは山形の籠を沢山扱っていらっしゃるし、そのほかの国産籠も沢山扱っていらっしゃるので見ていて楽しいです。

おまめさんは日本の籠と海外の籠を明確にカテゴリ分けしているので、探しているものが見つけやすい印象があります。

実はお財布も山葡萄です。

もう五年以上使っているので、ふちを修理に出さないといけない時期ですね。

籠と比べるとお財布は傷むのが早いんです。可動域が多いからかな。

こちらは楽天寿々木さんで購入しました!

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これが全く同じタイプです。

カードを入れるポケットとかはそんなに多くないんだけど、非常にシンプルで飽きがこない素敵なお財布です。

寿々木さんは山形の籠やお財布など、山形産のお品の専門店です。

籠も沢山取り扱っていらっしゃいますが、全てが山形の籠なので選びやすいかもしれませんね。

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[rakuten:suzuki-shop:10000550:detail]

 

デパートの半額

このように、私が愛用している籠はデパートで扱っているお品の半額くらい、もしかしたらもっとリーズナブルでしょうか。

国産材&日本人の編み手さんの作品、その中でも厳密にいうと素材にランクがある(一番皮とか…産地とか…)ので、一番人気がある素材で難しい編み方だともっと高価だったりするのですが、私はそこには然程興味がないので、デザインとか雰囲気で選んでいる感じです。

やはり使うものなので高価すぎると気になっちゃっていけないし、何よりファッションアイテムなので、洋装に問題なく合うことが大事ですもんね。

そうやって選んだ籠も、ちゃんと長持ちします^^

 

気をつけること

そんな丈夫な山葡萄の籠ですが、これをやったらダメ!なことが一つだけあります。

それは、押し入れにしまい込まないこと、です。

なぜかというと、良い素材の籠はカビにとってご馳走だからです。

湿気がこもるとすぐにカビちゃうんです。

ですので、基本的には押し入れやクロゼットに仕舞い込まず、棚に並べて飾る…

出しっぱなしにすることが正解なんですよ。

ですのでーーー!

私はこれ以上籠を増やせないんです(大爆笑)

家が狭くて置く場所がもうない!!!

 

もう一つ増やせるなら、籠作家さんから直接買ってみたい

そんな野望があります。

長らくinstagramでフォローさせていただいている籠作家さん達から籠を迎えてみたい…。

でもそれは、今よりもっと広い家に引っ越してからですね!

 

山葡萄の籠と過ごす幸福な日常…。

触れる度に感じる大自然の暖かみ、見る度に感じる贅沢な風合い、そんな山葡萄の籠はずっと膝に抱えていたくなるような、何とも言えない魅力に溢れています。

もし、この籠をいつか迎えようとお考えの方がいらっしゃいましたら、可能であればすぐにでも…!

艶々に育てる楽しみは時間があればある程よいものです。

皆さんが、ご自分にぴったりのに出会えますように!

 

(おしまい)