四月の終わりに…^^
昨年末に入手した、サファイアのスリーストーンリングについての続報が届きました。
このリングは、いつもアンティーク時計を修理して頂いている時計店よりお迎えしたお品です。
その際のエピソードはコチラ↓
入手時には中央宝石研究所の鑑別書を付けてくださいましたが、その記載には「非加熱である可能性が高い」というような雰囲気がありました。
再度検査に出せば非加熱が出る可能性があるとは言え、費用が結構嵩むので…結果が非加熱でなければ無駄になってしまいます。
然し、別の加工の相談の際にクニさんにもこちらのサファイアを見て頂きましたら、
「これ、非加熱っぽいよねぇ…。」
そして、このサファイアは非加熱かどうかはさて置き、色や輝きが良いとの事でした。
私はこのサファイアリングを「非加熱でなくても全然良い。加熱でも欲しい。」って感じで買っているのでどうしようかな〜と思ったのですが、勉強のために取ってみようかなーとGOしてみました^^
すると結果は「加熱の痕跡は認めず」!
非加熱サファイアである事が証明されました!!!
このサイズ、このクォリティの石で非加熱であれば価値が全然違ってくるようなので、とっても良いお買い物だったと言えます( ◠‿◠ )
いや、このサイズ・クォリティであの価格であれば、加熱であっても物凄くリーズナブルだと思い購入したのですから、喜びはひとしおです。
今回は勉強のためだったので、更に産地証明まで取ったのですが、こちらもスリランカ産という結果が出ました。
2.5ctを超える色輝きの良いサファイアが、非加熱&スリランカ産って、最高に良いお買い物だったという事になります。
こういうお買い物をすると、例えようもない強烈な興奮をします^^
そしてこのリング枠は、量産品ではなく鍛造の職人が手作りしたもの、という事が分かりました。
手作りのリングは「ヤスリをかけた痕跡」があったり「鋳造ではこうならない細部のディテール」があるらしく、職人が手作りした一点もの、という事がわかるそうです。
脇石がラウンドダイヤの方は数年前にクニさんに手作りして頂いたリングで、脇石が角ダイヤの方が本記事の主役のリングですが、どちらも本当に美しいと感じています。
数年前に手作りしていただいた方↓
この二本のスリーストーンリングですが、実は側面のシルエットも似ているんですよ。
こちらの写真をご覧ください。
並べてみると、石を持ち上げる座や爪の高さがそっくりです。
「スリーストーンのリングは、どんなバランスで作るのが理想的か、身体に叩き込むんです。爪が高すぎても低すぎても不恰好になりますから。
だから、こちらのスリーストーンリングのように、製作者が違っても似たような高さになるのだと思います。とは言え、そっくり過ぎて不気味なくらいですね。」
このお話をクニさんから伺って、腕の良い職人の技術ってすごいなぁと感動しました。
新旧の職人の技が、私の手のひらの上にちょこんと収まっている事への多幸感…。
昭和の職人が作った唐草模様がアクセントのスリーストーンリングと、令和の職人が作ったスッキリとシンプルなスリーストーンリング、どちらも宝物でお気に入りでして、その時の気分によって付け替えています^^
本日のお話は、年末に入手したサファイアの続編でした( ◠‿◠ )
数ヶ月前にお買い物したサファイアが、この季節にプレゼントを運んできてくれたようで、とっても不思議な気持ちです。
全てのご縁よ、ありがとう…。
(おしまい)