
前回の記事の続きィ…!
どうしていいのか分からず仕舞い込んで熟成に熟成を重ねたある日、突然決意しました。
「あの子をちゃんとしてあげよう!」
ある時、偶々お友達とハートシェイプのダイヤリングの話になりまして、加工に失敗したのだよ〜と写真を見せると、
「言われてみれば…プロテーゼ入れすぎた芸能人の鼻的な....。」
プロテーゼwwww
言い得て妙wwww


プロテーゼって医療用のシリコンだそうで、美容整形で鼻に入れる部材??だそうです。
詰まり、わざわざ不自然な形にしてしまったように見える、という事ですよね。
なんかこのやり取りで状況の解像度が一気に上がり、このまま放置しているのが凄く可哀想に感じてしまいました(´;ω;`)
このままではいけない、この子(ハートシェイプダイヤモンド)をちゃんとしてあげなくては!!

ほら泣いてるよ!!
ごめんね、ごめんね放置して!!!!!
そんな感じで、思い立ったら即行動です。
難しい加工はこの方しか出来ない、信頼している職人さんに連絡を入れました。
前回の記事で触れていた「部分的な改作で対応すると継ぎ接ぎだらけになるからリングが弱くなるかも…」と心配していた点も、こちらの職人さんのサイズ直しは通常のろう付けではなく、レーザーで結合させる手法なので、リングが曲がり難いだろうなと思ったのもありました。
「このリングを、部分的な改作でグラフやハリーのような立体的なシルエットに作り替える事は可能でしょうか?」
「このハートシェイプダイヤモンドは輝きが弱い個体なのですが、もう少し光らせる事は可能ですか?」
そうなんですよ、また情報量が多くて(読み難くて)申し訳ないのですが、このハートダイヤは輝きが弱くて暗めに光る個体なのです。
実際のカラット数より場面が大きく見えるので、薄型だから内部の反射が少なくて輝きが弱いのかなぁ〜と言う感じです。
ただ、場面が大きく見えるってのは、より大粒に見えるのでサイズが欲しい場合はお得でもあります。
それを、枠の力で輝きを増す事が可能でしょうか?と聞いているのです。厚かましいヤツです。
職人さんのコメントはこうでした。
「一部分の改作でグラフやハリーのような立体的なバランスにするのは問題ないと思います。」
「ただ、ダイヤモンドを光らせる事に関してはやってみないと分からないですね。」
うおおおお!!!
問題ない!?
問題ないのですか!!
ではよろしくお願いします!!
そうして仕上がって来たお品がこちらです。

ふおおおおお!!!!
完璧ではないでしょうか!?!?
美しい横顔、美しいプロポーション、これぞクラシックなスリーストーンリングでございます!!!
センターのハートシェイプダイヤモンドを天高く掲げ恭しく支えるテーパーダイヤモンド…!
これ以上高くても不恰好だし、低くてもダメです!!


お顔側も、斜めからの姿も、全部が美しいです。
涙がちょちょぎれそうです。
嬉し泣きです。
そして言及しなければならないポイントがまだあります、それはダイヤモンドの輝きぃ…!
いかがでしょうか!!
ハートのダイヤモンドがキラッキラの笑顔を振りまき、サイドに寄り添うテーパーダイヤモンドまでもが虹色の輝きを放っております…!
ああ、これが…これがこの子達のポテンシャル…この笑顔を引き出せるのは腕の良い職人さんに頼むしかなかったのだ…と…!!
嬉しさと感慨深さに(?)奥歯を噛み締め泣きました。
今回のリングは、腕の良い職人さんでも一部分の改作では素敵に仕上げるのは難しいかもなぁと、やっぱりイマイチなら最終的には一粒ダイヤペンダントに加工すれば良いやって覚悟していたくらいなので、こんなに理想的な仕上がりになり本当に嬉しいです。
勇気を出して加工すると決めて本当に良かったです。
ごちゃごちゃ考えるより行動した方が良いことってありますからね!!
着画のリクエストを頂いていたので、カサカサな指に着けた動画もupしておきます…!
こうしてみると、とてもよい物である事がわかります。
前の状態から一部改作をした事で、ハートのダイヤモンドが大きく見えますし、日本人の標準よりだいぶ太い私の指(15号)に着けても良く映えます。
恐らくこの記事をお読みになってる方には、スリーストーンのリングをお仕立てしようと計画中の方もいらっしゃる?と思うのて、比較写真も置いておきます。

上・before 下・after
横から見た様子です。
この写真だと違いが分かりづらいですね。
もっと沢山写真を撮っておけばよかったな。

上・before 下・after
この写真を注意深く見てみると、両サイドにあるテーパーダイヤが、afterの写真で短く見えます。
もっと良く見るとリングの腕部分が短く見えませんか?
これは実際に指に着けてみると、センターのダイヤモンドが大きく見えるようになったという事です。
リングが立体的になった事で、目で見た時に遠近法?みたいな現象が起きて相対的に?大きく見えているのです(うまく言えない…!)

上・before 下・after
真横の写真を並べて比較するとだいぶ違いますね。
全く別のリングのようです。
因みにですが、これはビフォーが悪いわけではありません。
どちらが好きか、どちらが使いやすいかは個人差があると思います。
立体感のあるデザインにした方がセンターのダイヤモンドが大きく見える事と、内側まで鏡面に磨いて意図的に作った石枠ならダイヤモンドの輝きが増す可能性があるでしょう。
そして海外のハイジュエラーの多くは、スリーストーンは立体的なデザインを採用しているようです。
ですが、日本人は平面的なデザインを好み(着物や浮世絵など)、西洋人は立体的なデザインを好むみたいなこともあるかも知れませんので、海外ブランドが採用しているからといってそちらが正解という事でもないと思います。
ご自身がしっくりくるデザインで、使いやすいのが一番だというのを忘れてはなりません。
私の場合は、立体的なジュエリーが好みで使いやすく、身体に着けた時に映えるみたいな事です^^

本日は、ハートシェイプダイヤモンドリングの一部改作で、超お気に入りリングになったよ〜みたいなお話でした!
プロテーゼを入れたみたいなあの時は、私の周りでプロちゃんという愛称で呼ばれておりましたが、晴れて今は新しい愛称を命名…!
ひっくり返したら桃みたい、女王というには可憐なので姫かな?
というところでピーチ姫と名付けて可愛がっております^^
この記事が「誰かのジュエリー加工のヒントになれば嬉しいです」と、ピーチ姫が申しております!
キラッキラの笑顔を放ちながら…!
(おしまい)
追記・後で気付いたのですが、このブログ上で見るよりYouTubeのアプリで見る方が高画質な動画が見れるっぽいです。