
数年前のある日のことです。
「ナチュラルブルーのアコヤ真珠が欲しい病に罹ってしまいました。」
そう話してくれたのは、私よりだいぶ歳下の友人で、彼女が青い真珠を着けたらきっと似合うだろうなぁ〜とホンワカと思いました。
「グレーではなく、人魚姫みたいなブルーっぽい真珠の首飾りが欲しいんです。」
良いね良いね、人魚姫かぁ〜!
その頃の私は、真珠はファッションとして持っていれば良いかなと思っていたので、繊細で高価なアコヤ真珠は守備範囲外といったところでした。
前回の記事でねりねり書いていた様に、丁度この時、真珠の首飾り用の宝石付きの金具が欲しくてドタバタするという流れが来ました。
その流れでですね、K14のお花の金具が付いたブルーグレーの真珠の首飾りに出会ったのです。

出会った場所は郊外のリサイクルショップ、金具がK14という事以外は詳細不明という感じでしたが、恐らくバロックのアコヤ真珠だろうという雰囲気でした。
然し、色の由来がトリートメントかナチュラルかは全く分からないし、アコヤ真珠に詳しくない私には良いものなのか粗悪品なのかも分かりません。
ただ事実として言えるのが、色味が可愛いなという点と、照りの感じが好きだなという点…。
極め付けはK14の金具が付いている点を加味するとほぼタダだなという事実でした(笑)
9,100円(税込)
なんだか良くわからん真珠っぽい首飾りが9100円なら手を出しませんが、K14の金具が付いているのです。
その頃私が調べたところによると、K14のお花の金具は一番安いところで40,000円でしたので、それを踏まえると、ほぼタダです。
うーむ、良くわからん真珠だけど損はしなそうだし、雰囲気がドヨンとしてるけど洗って磨いて糸替えしたら凄く綺麗になりそうだなぁ〜。
自分に似合わなかったら真珠は誰かにあげても良いし、買っちゃおう!
それが悪夢の始まりでした…。

くせえ!!!!
真珠を連れて帰って直ぐにバラして糸替え…って思ったら凄く臭い…!!
こう、ピアス穴とかおへその臭いというか、兎に角臭いのです。
恐らく、前の持ち主が全く手入れをしない状態で長期使用・長期保管をしていたのでしょう。
真珠の穴の中が地獄の香りなのです。
購入した際に分からなかったのは完全に汚れが固まっていたからでしょう。
新しく糸替えする際に私は真珠を必ず洗うようにしているので、それが良かったのか悪かったのか、真珠の穴の中の汚れが浮いて臭いが放たれたのです。
こりゃやっべーぞ!!
私の心の中の孫悟空が驚きの声を上げました。
お父さん、これは捨てた方が良いです。
心の中の孫悟飯は処分を促してきます。
然し私はまだ諦めませんでした。
お湯で煮る!!!!
重曹を適当な量入れたお湯で、臭い真珠をガラガラ煮て行きます。
適当なところで湯から揚げ、穴の中に糸を通して磨いて行く、この工程を4、5回繰り返しました。
臭いが消えるまで繰り返しました。

くさくない!!!
臭くない、やっと臭くなくなった!!
どうなる事かと思ったし、捨てるべきだと何度も思ったけど頑張って良かった!
重曹なんかで煮たらおかしくなるんじゃないかと思ったけど、意外と見た目が変わらなくて安堵しました。
てかさ、前の持ち主さんが凄い使い方していたのにそれなりに照りがあるって、もしかしたらこの真珠はバロックアコヤの中ではソコソコ品質だったのかもしれませんね?
真珠って皮脂が付きっぱなしだと真珠層が溶けて曇ってしまう、つまり照りがなくなるらしいのです。
ですがこの真珠は、穴の中までびっしり皮脂がついたまま長期保管していたようですから、表面の真珠層がそれなりに溶けて曇った状態でアレだったと言えます。
それであれば、多少磨いてあげれば少し良いのかもと、真珠を研磨する布を買って見ました。
この布は真珠用の磨き布で、表面を薄皮一枚削り取るような感じらしいです。
磨いて見たけど、変わったよな変わらないような、なんとなく変わったのかな??という感じでした。
レビューによると、もっと照りがなくなったすりガラスみたいな真珠を磨くと、磨いたところと磨いてないところに明らかに差があると分かるほどらしいです。
こちらは真珠層を薄く研磨するタイプのクロスなので、日常的にお手入れする必要はないようです。
日常的にお手入れするクリーナーのクロスは、ピンク色のこちらが良いみたいですよ^^

重曹熱湯クリーニングと表面の研磨を終えたブルーグレーの真珠達を、オールノットで仕立てて行きます。
バロックなので形が色々、並べて良い感じによう、分からないなりに並べてみました。
選んだ金具はシルバー925のビーンズ型、カジュアルな感じに使いたいのでシンプルな物が良かったのです。
今回の首飾りは真珠の粒が大きめで数が少ないのでオールノットは簡単、ぱぱっとできます。
リリベットみたいな粒が小さいのは穴も小さいし、多連の首飾りは絡まるからマジで難しいのですが、それと比べると普通のタイプの真珠の首飾りは凄く簡単に感じます。
オールノットの仕立て方が気になる方は、過去の記事をどうぞ!
過去の記事↓

K14のお花の金具は約1gでした。
この時の金相場を失念しちゃったのですが、14金の買取価格はざっくり1gで4000円位だったような…。
因みに本日の買取価格だと、14金は1gで13000円を超えているので、この真珠の首飾りはほぼタダではなく、タダ以上のお買い物となりました^^
この金具は別の真珠に付けようかなって、道具箱に仕舞ってあります。

何という事でしょう。
激臭を放っていた不衛生な首飾りは、爽やかな風のような波動を纏い、セイレーンの歌声のような美しく魅惑的な雰囲気になりました。
友人が言っていた青い真珠ではありませんが、ブルーグレーの真珠も、人魚姫の真珠の仲間に入れて貰えそうですね!
金具をシルバーのビーンズにした事で、シュッとした都会的(?)なカッコ良さになりました。

磨いて見た感じ、どう思われますかね。
照りが増したようなそうでもないような。
一つ確実に言える事は、すんごく可愛いって事です。
すんごく可愛ければヨシです。
可愛いは正義ですからね。

ほんで何だかんだで、この真珠は普段使いでヘビロテしています(爆笑)
大きさ・バロック具合・色味の感じが自分にぴったりなのですよ。
入手経路がアレなので、劣化を気にせず真夏もじゃんじゃん使って、汚れたら丸洗い&糸替えしたら良いわと思えるのもポイントが高いです。
サイズが結構大きめ(10mmくらい?)なので、今真面目に同じ物を買おうとすると、ちょっとお財布が緊張する価格です。
本当に諦めなくて良かったですよね、諦めて処分していたらと思うと居た堪れないです。

ブルーグレーのシャツにも勿論合います。
一粒ダイヤの首飾りをレイヤードしているのですが、あまり高品質なアコヤ真珠は金属と重ねるのは気を遣ってしまいますが、これは気兼ねなく重ねられます。
傷が付いたらまた磨けば宜しいわけですからね。
レイヤードしている一粒ダイヤの詳細はこちら↓

本日は、入手経路が特殊だった人魚姫のようなブルーグレーの真珠の首飾りのお話でした。
40代からのカジュアルコーデに、真珠の首飾りを一本添えるだけで、とってもいい感じなのです。
夏に真珠なんて暑くて無理って思うのですが、夏でも冷房が効いたお部屋にいると首が冷えるので、真珠を一本しておくと良い感じに保温されるのが良いなと思っています。
とは言え真夏は無理かな〜と思いつつ、様子を見ながら楽しんで行こうと思います^^
(おしまい)