リエコの手帳

自由帳( ◠‿◠ )

蘇りし、煌めきのアールデコよ。

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前回の記事の続きです。

ありとあらゆる箇所の損傷が大きいアールデコ時計を新品の時計のように修復できたとして時計本人はそれを望んでいるのか…?と、疑問を抱いてしまったというお話でした。

アールデコのプラチナダイヤ時計は大変に気位の高い品物、こちらが製造された1920年当時に於いては相当なお金持ちの貴婦人しか手にできなかった超高級品です。

それなのに、まるでG-SHOCKのような価格で、庶民の私がウッカリ入手してしまった…。

庶民な上に素人の私が、この美しい品物をアレコレ改造なんてしたら台無しにしてしまうのでは…?というところまででした。

こんな時に私が良く使うのは、雑コラ(雑に作ったコラージュ・雑な合成写真)シュミレーションをしてみることです。

ジュエリーの加工って全てに言えるのですが、実際に作ってみないと仕上がりの感じが分からない事が多いです。

この雑コラは、デザイン画を緻密に描くよりも実際のイメージに近い雰囲気になる為、悩んでしまった際の対策として非常におすすめです。

然し本当〜に雑なコラージュなので、本来であれば皆さんにお見せするようなものではないのですが…今回は載せてみます。

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左はフルダイヤバージョン、右はサファイアバージョンです。

ダイヤモンドもサファイア箪笥の肥やしリングから石を拝借する予定でしたので、この写真の段階ではまだリングの枠に留まったままです。

そして「一番下にペアシェイプのダイヤモンドをぶら下げるべきではないか♡」とお友達がご助言下さったので、 ペアシェダイヤモンドを手描きで付け加えました。

仕上がったイメージを見て、これなら悪くないかも…??そう思いました。

然し、この小さな開口部に希望する宝石がぴったりハマるのかは、職人さんに聞いてみないと分かりません。

実際は新しく入れる宝石に石枠をつけるため、裸石の状態でピッタリだと少し大きいという事になるからです。

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職人さんの工房にお邪魔して、そもそもここまで壊れた裏蓋の蝶番が直せるのか、入れたい宝石が留められるのかを伺います。

すると、フルダイヤバージョンもサファイアバージョンも可能との事でした。

「えっ、どっちにするか決めてない(笑)」

そうなんです、どっちもOKになるって思っていなかったので、可能な方で作って貰おう〜みたいな感じでフワッと考えていたのです。

フルダイヤにするかサファイアにするか、職人さんにもご意見を伺いながら…

結局は「何にでも合うからダイヤ!」みたいな安直な理由で、フルダイヤバージョンでお願いして来ました。

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今回の修理の内容はこんな感じです。

細かい修理をこれだけやらないといけなくて、だいぶ難しい加工だったんじゃないかなと思います。いつもありがとうございます(深いお辞儀)

そもそも、件の時計は様々な人の手を渡り、色んなところで色んなレベルの修復を施されておりました。

ブラックダイヤみたいなメレダイヤや氷砂糖のようなメレダイヤが留まっていたり、修復時に適当に作ったであろう変な爪で留まっていたり、長期間の使用によるラグの歪みもありました。

また、こちらは時計のケースなので、竜頭の穴を塞ぐ修理も必要です。

今回の加工も、ダイヤモンドは全て手持ちの物を使っていただき、ぶら下げるペアシェイプダイヤモンドはローズカットにしました。というか手持ちにローズカットしかなかった(笑)

仕上がりは数週間後…。

気位の高いアールデコ時計が、変わらぬ気高さで首飾りへと蘇る事を、ただただ祈りながら待ちました。

 

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仕上がりを見て驚きました。

まるで最初からこの姿だったかのような佇まいに、ほっと胸を撫で下ろしました。

100歳のおばあちゃま時計は、新しい世界に転生し、美しい首飾りのお嬢様に生まれ変わりを果たしたのです。

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新しく留められた全てのダイヤの輝きも、アールデコの時代の雰囲気に合っています。

柔らかく輝くが、輝きの強さが弱いわけではない、七色の輝きを放つ美しいダイヤモンドです。

当時セットされたメレダイヤはシングルカット、私が持ち込んだ現代のメレダイヤとはカットが違うので輝き方が違いますが、センターをオーバルダイヤにした事で、全体的なまとまりが出たと思います。

もしセンターをラウンドブリリアントカットにしていたら、新しく足したダイヤモンドだけがギラギラと浮いてしまった可能性がありました。

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歪みがあったラグ(上下の飾り部分)も、しっかりと真っ直ぐに、姿勢が良くなりました。

写真で比べてみると、違いが良く分かりますね。

下にぶら下げたローズカットのペアシェイプダイヤモンドも、デザイン的な完成度をぐぐぐっと上げてくれています。

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ローズカットの枠は覆輪留めにミルウチを施して頂き、アールデコの時代に寄せて下さっています。

小さな部分ではありますが、こういう所を疎かにしない事が全体的な雰囲気を作るんだなぁと、大変勉強になりました。

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仕上がり時に職人さんから伺ったのですが、目視では分からないけれど実際に加工してみるとプラチナの地金が薄く、加工が凄く難しかったと言う事でした。

この時代のプラチナは割りがねイリジウムなので、現代のプラチナよりも硬く、地金が薄くても複雑な加工ができたと言うことみたいです。

この様に、アンティークの時代のお品物は現代のお品とは勝手が違うことが多いので、本当に腕の良い職人さんでなければ、加工の依頼を受けて頂くこと自体が難しいのかもしれません。

裏蓋の蝶番も修理が終わり、中に何かを納めて持ち歩く事ができます。

例えば香りを染み込ませたガーゼや、大切な写真などですね。

中に何かを入れてしまうと少しダイヤモンドの輝きが落ちてしまうのはご愛嬌、石枠内部の金属反射も、石を輝かせるのに一役買っているのです。

問題なくスムーズに開閉し、パチンと閉まる事が、何だかとっても嬉しいです。

竜頭の為に空いていた穴も綺麗に塞がれました!

職人さん曰く、地金が薄くて目立たなくなるまで磨く事ができませんでした、とのこと。

言われなければ分からないですし、時計だった頃の痕跡が僅かに観測できる感じに、寧ろロマンを感じます^^

中石のオーバルのダイヤモンドはこちらのリングから拝借しました。

輝きの良いオーバルダイヤモンドリングだったのですが、なぜか出番がなくって…。

これからは沢山お出かけに連れて行ってあげましょう。

石を外したリング枠はしっかりした良い枠ですので、今後のジュエリー加工に使うべく大切に保管してあります。

実際に身につけるとこんな感じです^^

短いチェーンで着けると服を選ぶ感じがしたので、ロングのチェーンで身につけています。

ロングの方がこなれた感じがするのかな、カジュアル寄りのお洋服にも合います。

魔法アイテムっぽいというか、何かを秘めていそうな独特なデザインなので、胸元にチラッと見える感じが素敵です。

とっても気に入っています( ◠‿◠ )

本日は、アールデコの時計ケースを首飾りに改造してみた、と言うお話でした。

実はサファイアバージョンも気になってしまって、同じような価格でアールデコのジャンク時計が売っていないかな〜と市場を眺めたりしているのですが全く見かけない…。

こう言うお品は、そう幾つも出会えない、一回限りのギフトなのかも知れませんね^^

 

(おしまい)

 

 

アールデコのプラチナ時計、どう修復する?

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1920年製と思われる宝飾時計のケースです。

素材はプラチナ、びっしりとダイヤモンドが散りばめられた豪奢なお品です。

デザインのスタイルはアールデコ、1910年〜1930年にかけて欧米で流行した直線的で幾何学的な様式で、ジュエリーだけでなく建築・家具・ファッションなど様々な分野で見る事ができます。

いつか記録した「アンティーク時計をノーメンテで購入するということは一体どういうことなのか」というエピソードに登場する時計がこちらです。記事を読んでくださった方はご存知かと思いますが、こちらの時計は海外オークションで落札したジャンク時計(壊れて動かない時計)でした。

動かないだけでなく風防はないし、ダイヤモンドも所々ロストしており裏蓋も壊れているという、非常にダメージが大きい品物で…。

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然しこちらの内部に積まれたムーブメントは替えを探すのにそこまで難しくないものだった事や、外装の破損を直すのにそこまで大変でない(頼む職人に心当たりがある)ため、頑張って落札してみたという感じです。

替えのムーブメントを海外から取り寄せし、さあ動かして貰おうかな!と思った矢先に「これって時計として使う事に拘らなくても良いのと違うかな?」と思いました。

時計として使うならプラチナか金の無垢ブレスレットも同時代の物を探し出して買わないといけないですし、その無垢ブレスレットを用意するのが毎度毎度お財布に辛いのです。時計本体よりもブレスレットの方が高価になりますからね。

それであれば、この時計の開口部を宝石で塞いで、ロケットペンダントやお香入れのペンダントとして蘇らせるのもアリなのでは?と思いました。

然しそれも、アールデコのデザインを良く理解した上で、この時計ケースのデザインに合わせて開口部を塞ぐデザインを考えなくてはいけません。

時々海外の業者さんが、古い時計のケースにモルガナイトやエメラルドを嵌め込んでペンダントトップにしているのを見かけるのですが、どこかおかしいと感じるものがあります。

例えばこんな風に…。

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件のアールデコ時計に、エメラルドのルースをパチッと嵌め込んだ感じの雑コラを作ってみましたが、なんかちょっと違和感がありませんか?

悪く無い気もするけど、別に良くもないみたいな…。

時計のデザインって文字盤が入って素敵になるようにデザインされているので、そこをただ四角い宝石で塞ぐだけだとなんか変に感じるんだと思うんです。

そんなのもあり、私のようなイチ素人がゴチャゴチャやるのは難しいよなーと、モヤモヤ悩んでしまいました。

そんな話をアンティーク時計同好会の友人に相談しましたら、

「もう100歳なんだから、働かせないでくれ〜!って感じだと思うよ、私ならペンダントにするな〜。」

そうだよね、人より長く生きてるんだから付喪神的なこともあり得るでしょう…。

もう腕時計としてではなく、新しくジュエリーとして生まれ変わる事を望んでいるかもしれません。

 

(続く)

 

白蛇のピンキーリング

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白蛇ピンキーリングです^^

左手人差し指に着ける白蛇リングをとても気に入っているのですが、右手に大振りなリングをすると着け過ぎに感じる時もあり…。

左手人差し指の白蛇↓

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そんな時に白蛇ピンキーリングがあると良いな〜と思い、加工をお願いしました。

今回は甘い感じというかポップな感じにしたくて、ハートシェイプのダイヤモンドと淡いピンクダイヤを抱えたような感じで決めました。

こちらはリサイクルショップよりお迎えしたK18の蛇のリングがベースとなっております。

こちらですね↓

蛇の形を整えてロジウムメッキをかけ、ダイヤモンドを添えるような感じで、既製品のリングを改造して頂いたという事です^^

リング本体は地金代と同等のお値段で購入しており、使ったダイヤモンドは独身時代に購入したリングから抜き出した物、費用をかけ過ぎず思いっきり楽しめるのが良いですね。

そうそう、地金と同等のお値段で購入しているので、気づいたら地金の方が購入価格を超えておりました。金相場の上がり方が凄まじいです。

つける向きは上下どっちでも良くて、どちらも意味があるそうです。

・蛇の顔を上向きにするなら、悪いものを寄せ付けない魔除けになる

・蛇の顔を下向きにするなら、幸運を集めてくれる

皆さんはどっち向きに着けますか^^

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私は上向きがしっくりきてる!

今年は巳年、だからと言うわけではなかったのですが、蛇のリングが二つ来てくれました。

どちらも輝きの良い大きなダイヤモンドと、小さなピンクダイヤ付きです。

この指輪が来てから、大きな変化の波と共に幾つもの幸運がやって来たことが、決して偶然では無いのだろうなと思っています^^

 

(おしまい)

 

 

お悩み相談・インスタライブで買ったジュエリーを、長く愛する事ができません。

先日設置致しました質問BOXに、このようなエピソードをお寄せ頂きました^^

インスタライブでよくジュエリーを買います。

変なのを買ってしまった、とかはないのですが勢いで購入し、手元に来たらあんまり使ってないとかあります(涙)

長く愛するものを見極める、買うのを堪える(笑)

にはどうしたらいいでしょうか?

こちら、その場でお答えしようかなと思ったのですが、凄い長文になってしまって…!

この質問は過去にも何件か頂いていて、つい熱くなってしまいました。

ここはしっかり記録しておかないとと思いましたので、宜しければご覧ください。

結論・ライブは見ない

私のブログではお馴染みの結論から行くスタイルです。

インスタグラムでライブを開催している業者さんに叱られそうですね。

なぜライブを見てはいけないのか

「はいはい、ライブを見なければ買わないからでしょう、わかっていますよ、だけど見ちゃうんですよ!?」

という声が5000000人くらいから私の脳内に直接語りかけて下さっているので、ゆっくり説明していきます。

 

報酬系の刺激

なぜライブを見てはいけないのか、それはインスタライブTVの宝石チャンネルなどを見てお買い物をする時って、脳内の報酬系がどちゃくそ刺激されるからなんです。

ヒトは狩りをして生活していた期間が今の農耕スタイルになってからよりも圧倒的に長いので、獲物を見つけて捕まえる事に執着があると思います。

執着、つまりDNAに深く刻まれているという事です。

これは、言い換えれば理性ではコントロールできないという事なんですよ。

だから、ライブを見てしまって、獲物を発見してしまった際に「買います」する事を堪えられないのは当たり前の事で、その人がだらしないとかそういう事じゃないんです。

 

狩りが目的になってしまう

ここからは、なぜライブで買ったジュエリーは飽きが来るのが早いのかですが、それは狩りをして獲物を得る事が目的になってしまうからだと思います。

ヒトが森で鹿を見つけて、鹿を得ました。

そしてみんなで楽しく鹿を食べました。

「美味しかったね!」

翌日はまた違う鹿を探しに行く事でしょう。

※実際の狩猟採取民族の時代は鹿捕まえたら何日にも分けて食べたかもしんないし、木の実を食べる日は狩りに行かなかったかもしんないけどここは割愛させてください

ね、だから翌日違うライブを見たらまた欲しくなっちゃうんですよ。

もう翌日は違うジュエリーの事を考えているので、前日に買いますしたジュエリーへの興味は薄くなってしまっています。

これが、長く愛せない理由じゃないかなと、私は思います。

 

長く愛するジュエリーは、手に入れるまでのプロセスが違う

では、長く愛せるジュエリーと、長く愛せないジュエリーって何が違うのかを私なりに分析した事を発表させて頂きます。

「長く愛せるジュエリーって、1ct以上のダイヤとか、高価な一生物ジュエリーって事でしょう?」

このように思う方が多いと思いますが、私は違うところに理由があると思っております。

それは、このような要素だと思います。

1.欲しくなった理由にストーリーがある

2.そのジュエリーを身につけた時のヴィジョンは圧倒的に高揚感があると確認済みである

3.パーソナルカラー、今あるお洋服、今あるジュエリーとの兼ね合いが取れている

以上三点です。

実はもっと沢山あるのですが、細分化し過ぎてしまうので三点のみ発表させて頂きます。

 

1. 欲しくなった理由にストーリーがある

「職場の憧れの女性がこのジュエリーをいつも着けていて、私もそんな風にしてみたいなと長年思っていたんです。」

「母が大事にしていたダイヤモンド、いつか自分もと思っていたら受け継ぐ事になりました。今では母の形見です。」

「ある芸能人がこの耳飾りをしていてとても素敵で、私もああいう装いをしたくて似た物を探して手に入れました。」

「子どもの頃に憧れた魔女っ子アイテム、あれを本物の宝石でやってみたくて、オーダーメイドしました。」

このように、ストーリーのあるジュエリーというのは、その品物が素敵である事は勿論、それ以外にも惹かれている要素が複雑に絡み合っている感じなんです。

そして、ライブで買いますして飽きちゃったジュエリーと圧倒的に違う点は「これじゃなきゃいけない感じ」じゃないでしょうか?

職場の憧れの女性のジュエリーは、多分同じブランドの同じ宝石、くらいは寄せていかないと満足できないですよね。全く同じものはまた別の問題があるよね!

母のダイヤモンドは、母のダイヤモンドでないと意味合いが違うんじゃないでしょうか。

ある芸能人の耳飾りは、かなり似たデザインじゃないと成立しないですよね。

魔女っ子アイテムは、やはりオーダーじゃないとそっくりな物を入手するのは難しいと思います。

ライブを見ていて、偶々イメージにバチッと合うものが来たら、それは可成り長く愛せる感じになると思うのですが、そういうのは稀なのではないでしょうか?

ジュエリーはどれも美しいですし可愛いです。

だけれど、ストーリーがあるものが偶々ライブで出現するって、そうそうないんですよ。

 

2.そのジュエリーを身につけた時のヴィジョンが圧倒的に高揚感がある

ジュエリーが欲しいと思った時に、雑誌やWebサイトでリサーチして行くと思うのですが、リサーチしながら色々な妄想をしますよね。

これを身につけてこういう服を着よう、そしてこういう場所で食事をしよう。

これを身につけたらきっと自分に自信がつく、生活にハリが出たらもっと頑張れるかもしれないな。

こんな風に、手に入れたジュエリーを身につけた際のヴィジョンをありありと描いてみると思います。

然し、ライブで出会ったジュエリーは、そういう妄想をしている時間がありません。

もたもたしていたら他の人に獲られるかも知れませんし、誰も買いますしなかったとしてもライブが終われば値段が高くなってしまう事もあるでしょう。

このように、手に入れたジュエリーを身につけた時に、圧倒的に高揚感があるかないかをイメージする事なく欲望のまま狩ってしまうという事です。

勿論、長いことイメージして、ヴィジョンを練って練って練りまくって発酵し出したくらいで偶然ライブで出会って迷わず買いますしたジュエリーは、長く愛しているのではないでしょうか?

 

3.パーソナルカラーや骨格、今ある洋服、今あるジュエリーとの兼ね合いが取れている

簡単に言えば、自分に似合う物なのか、そして今ある服やジュエリーとのコーデはどうか、という事です。

1や2で解説したようなジュエリーでも、似合わなければお蔵入りでしょう?

似合っていても、生活スタイルに合わないものはやっぱりしまい込んで箪笥の肥やしになってしまうと思います。

でもライブで買う時はそこまで考える余裕ってないんじゃないかなと思うので、やっぱり出番が少ない物を買ってしまいがちなんじゃないかなと思います。

私のお友達がこんな事を言っていました。

「リエコさんの2ctのソリテールリングが良いなって思って色々見たんだけど、私の指に2ctは似合わなくって!だから1.5ctのアンティークダイヤモンドでソリテールを作ったらめちゃくちゃお気に入りだよ。」

彼女は私よりだいぶ小柄な可愛いお嬢さんなんだけど、盲目的に2ctのダイヤモンドを買っていたらお蔵入りになってしまったかもですよね。

もしかしたら20年くらい蔵に入れておけば似合う日が来るかもしれませんが、20年の間に違うダイヤモンドを買わなきゃいけないので、こういう買い方をすると手元にお気に入りが来る確率が低く、結果的にお買い物を繰り返して行く事になるんじゃないかなと思います。

 

買うのを堪えるのはNG

ジュエリーを買うのを辞めたい、みたいなご相談もめっちゃ来るんですけど、マジでNGです。

これは凄く有名ですよね、心理学でカリギュラ効果と呼ばれるものです。

人は禁止されればされる方やりたくなる、関心が強くなる性質を持っています。

だから、ライブで買わないようにしよう、ライブを見ないようにしようと禁止する事は却って逆効果になります。

 

物欲の肯定

私は、自分の物欲の暴走に悩んで苦しんで、最終的には物欲を肯定してしまいました。

「私の人生を豊かで幸せにするには、ジュエリーを得る事は必要不可欠だ。」

このように決めてしまってからは、物欲がガクッと減ったんです。

ジュエリーの買い物って金額が万単位なのに、旅行や外食みたいに家族も一緒に楽しめる訳ではなく、自分一人しか楽しめないように思うから罪悪感を感じやすいんですよね。

だけど、一か月のうちで気分や体調に波がある女性が、気持ちを整えつつ、自分自信でご機嫌を保ち続けるアシストとしてジュエリーがあるならば、それは女性が生きて行く上で必要不可欠なものなんじゃないかなと思っています。

もちろんそのアシストがジュエリーではなくアイドルの推し活であったり、友達とのランチや飲み会、お子さんが習い事の間にちょっと良いケーキセットを頂く事だったりもしますよね。

推し活やランチや飲み会やケーキは罪悪感を感じないけどジュエリーは罪悪感を感じるとしたら、それは何故なのかをご自身のハートに問いかけてみると良いかも知れません。

手に入れたジュエリーは旦那様に秘密でも構いません。

それは、旦那様に自分が推してる男性アイドルの話を詳しくしないのと同じ事です。

自分がご機嫌で幸せオーラを振り撒けるほど安定していたら、きっとそれは家族の幸せや豊かさと繋がります。

良かったら皆さんも、ジュエリーの買い物は必要不可欠だって決めてみてください。

物欲が半分以下に減りますよ^^

 

ライブとの付き合い方

そうは言ってもライブは気になるし、ライブを禁止したら見たくなるんじゃないですか?!

そうです、ライブを見なければ良いとはいえ、禁止するのは却って逆効果になるんでした。

そんな時はこんな風にしてみたらいかがでしょうか?

1. 記念日などで何か欲しいけど他で良い出会いがない時にライブを見る

2. ずっと欲しかった物が出現した時だけ買って良い、みたいなマイルールを決めてライブを見る

3. 何に使ってもOKな臨時収入が⚪︎⚪︎万円ある時にライブを見る

このように、買うアクションを楽しめる時だけ見る、折角ライブに参加するのだから楽しみましょう^^

 

私はライブを見たことがない

ここからは余談です。

私はインスタライブなどを見た事がないです、って事はライブで買いますした事もありません。

その理由は、上記でまとめたようにじっくり考えて決める事ができない事と、私の体質的にドーパミン受容体ポンコツである為、ライブでのお買い物とは上手く付き合う事ができないからです。

そして、本当の掘り出し物って、誰も見向きもしない物の中にある事がとても多いと考えているから、と言う理由もあります。

ジュエリーだけでなく不動産もですが、本当の掘り出し物って間に入る業者さんが売りづらい物だったり、業者さんは大して儲からない物が本当に多く、詰まりその数は物凄く少ないです。

このような背景があり、暴れ回る物欲を抑えながらライブを視聴して掘り出し物を虎視眈々と待つ、これができる強靭な精神力が私にはない為、ライブとは距離を置いてるのです。

豆腐のように崩れやすい精神力の私は、ライブに近づかない事が一番でしょう(笑)

 

本日は、頂いたお悩みについてまとめてみました^^

ジュエリーって本当に美しくて、本当に楽しい物ですよね。

でも、何らかの理由でジュエリーのお買い物がストレスになってしまうのなら、一旦距離を取ってみて、ご自身に丁度良い距離感を探ってみると良いと思います。

この記事を読んで下さったジュエリー好きの皆さんが、これからもずっと幸せなジュエリーライフを満喫出来ますように!

 

(おしまい)

 

小指サイズの蛇を捕獲!

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ピンキーリングです。

どうしても小指用の蛇リングが欲しくなってしまい、プチプラのお品をお迎えしました^^

蛇が小指にぐるっと巻きついているデザインで、その気になれば自分でサイズを変えられるような仕様です。

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プチプラな理由は、購入価格が殆どゴールドのお値段、詰まり数千円で購入した感じになります。

お迎え先は遠方のリサイクルショップです。

最近の金相場の高騰で、リサイクルショップにはこういうほぼ金の値段ですよ〜みたいなお品が稀に並んでおります。

本当は実物を見に行きたかったのですが、飛行機を使わないと見に行けない場所だった事と、微妙だった場合でも少し寝かせて売却すればプラスになりそうだったため、ポチッて見たという事です^^

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ショップの商品写真はあまり惹かれる感じではなく、なんだコレ?みたいな感じでした。

でも、改造する前提というか、素材として購入するならめちゃくちゃいいんじゃないかな〜と思ったのが本当のところです。

改造する費用を考えてもプチプラですから、18金たっぷりな蛇の指輪が欲しいならGOですよね^^

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届いてみたらゴールドの変色もなく、このままで使っても良いと思えるお品が届き、嬉しい誤算です。

このまま使おうかなと思いましたが、金運upのアイテムにするなら白蛇の方が良いみたいなので、ロジウムメッキをかけてもらう事にしました。

今丁度加工中、仕上がって来るのが楽しみです^^

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装着してみるとこんな感じです。

色んなジュエリーとコーデできそうです^^

シンプルだけど、蛇の腹側も彫刻が入っており、なかなか可愛いやつなんです。

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そうそう、やっぱりこの蛇にも目にダイヤモンドを入れて頂くことにしました。

目に宝石が入ると、魂が宿るような雰囲気があるんです。

今回は青い目にしようかなと思ったんですが、色んなジュエリーと合わせたいし、白いダイヤモンドにしました。

前回はピンクダイヤの目にしたよ↓

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イエローゴールドのピンキーソリテールと重ねても良い感じです。

こんな風に大きめのダイヤモンドを添えるような改造も良いですよね。

重ねたピンキーソリテール↓

rieko.net

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ちょっと前に友人が、お買い得な地金ジュエリーのお迎えを検討されていた際、
「今買っておいてちょっと経てばプラスになるんじゃない?」
と申し上げたのを思い出して…笑

あの時の自分の言葉に時間差で背中を押されてしまうという…笑

なお、その友人がお迎えされたジュエリーは、金相場がぐぐっと上がり、現在ではプラスになっておられるそうです。

は古来より縁起が良いとされる動物です。

きっと良い運気を運んでくれます^^

 

(おしまい)

 

プラチナのピンキーソリテール

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プラチナピンキーソリテールです^^

かねてよりYG仕立てのピンキーソリテールを愛用しておりましたが、時が経つにつれて、同じデザインでプラチナ仕立てのお品も欲しいと思うようになりました。

YGのピンキーソリテール↓

夏はクリスマスに向けて貯金に励む季節というマイルールがありまして、ジュエリーの趣味といえば、ちょっとした修理やプチプラなお仕立てを楽しんでいる感じです。

この期間って、意外とジュエリーの趣味では大切な期間なんですよ。

ジュエリーの趣味をやっていると、なんかしっくりこなかったとか、もっとこうだったら良いなとか、そういうお品に遭遇するのですが、意外とそういうお品を改善させるきっかけやチャンスがないんですよね。

しっかりしたジュエリーを買った時とか、一万円掛かる修理は後回しにしたくなる、それの連続でしっくり来ないジュエリーが増えるみたいな事です。

でも、この期間はジュエリーを買わないと決めていても、何か欲しい病が発病したりして、何やかんや無駄遣いをしがち…。

そんな時に自分の手元にあるジュエリーのプチプラお直しに着手すれば、無駄遣いを防ぎながらお気に入りのジュエリーが増えるという仕組みです。

ちょっとした修理↓

プチプラお直し↓

ある日の出来事です。

「プラチナのピンキーソリテールを仕立てるのはどうかなあ。」

適当なダイヤモンドは手元にあるし、クリスマスシーズンに仕立てようかなぁと、お仕立てに想いを馳せておりましたら…。

うっかり出会ってしまいました。

ぶらっと入ったブックオフで、プラチナのピンキーソリテールに!!!


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石枠には非常に美しいダイヤモンドが留められており、お仕立て代くらいの商札がついておりました。

お仕立て代を支払えば、ついでに綺麗なダイヤモンドが無料でついてくるような、そんな感じのやつです。

エッ…どうしよう…。

然しここはブックオフ、中古ジュエリーなので、一期一会のピンキーソリテールです。

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そっと小指にはめてみましたら、サイズがピッタリ!!!

おいおい、サイズ直しの費用も掛からんってそんなのもう…。

2ctのソリテールと並べた様子もバランスが良く、お互いの良さを引き出しながら輝く様子も良い塩梅です。

「これ、どっちみちクリスマス時期にお仕立て着手するなら、今見送ったらダメや…。」

 

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そして商札をよく見ると、TASAKIと書いてある…。

タサキ?って?あれか??

お仕立て代くらいで、タサキの枠とタサキのダイヤモンドがついてくる…てコト!?

「いずれプラチナのピンキーソリテールを仕立てるつもりであれば、これを買うのが1番良いのかも…。」

という感じで一晩じっくりと考え、満を持して迎えに行って参りました。

 

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具体的に一晩なにをしていたかというと…。

タサキの刻印が入っているとはいえ、タサキの鑑別書や保証書がなかったので、本当にそのモデルが存在していたかの確認や、他の候補はないかなど、多角的に見てどうかという所を調べておりました。

一見お得そうな物も、しっかり調べてからお迎えするスタイル…。

思考停止で飛びついては失敗の元です。

大事な事なので二回言います。

思考停止で飛びついたら失敗します。

同じような予算でTiffanyなどの外資系ブランドを見ましたが、タサキのこのモデルはピンキーに着けるなら枠の造りが完璧でした。

爪が飛び出しすぎてないけれどシッカリした立て爪で、まあるいシルエットなのですよ。

Tiffanyは爪が細い&飛び出しているので小指には向かず、カルティエなどは小指にはちょっと腕が太いかなぁという印象でした。

同じTASAKIであっても、今回のお品は一昔前のソリテールらしく、最近の物はカテドラルセッティングのソリテールで、これも小指にはちょっと違うかなぁと感じました。

最近のやつ↓

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ブックオフでジュエリーを買うとこんな感じで包んでくださいますwww

ソーティングのカードと、小袋に入れたリングをまとめて、ブックオフのシールを貼ってくれていますね。

今回のお品には、TASAKIのソーティングや有名どころのソーティングがついておらず、見た事がない会社のソーティングが付属しておりました。

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こちらはファッションリングとしてのお迎えなので、ソーティング上のデータは重視していなかったのですが、パッと見も可成り美しいダイヤモンドです。

肉眼で見てもGカラーより上かな、ルーペで見ても気になる内包物はナシ、輝きはめちゃくちゃ強いという感じです。

こちらのソーティングによると、

0.4ct F VVS2 EX

ソーティング上のデータもグレードの良いダイヤモンドです。

中宝研などの有名どころでソーティングを取ったらまた結果が違うでしょうけど、肉眼で見て綺麗ならヨシ!

この価格で手に入るなら大大大満足です^^

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ピンキーソリテールを二本重ねても可愛いです。

実はこちら、母からのプレゼントという事になっております。

今年のお正月に母がお年玉をくれたのですが、そのお金は使わずにずっと大事にしており、本当に欲しいジュエリーに出会ったら使おうと思っておりました。

YGのピンキーソリテールも母から譲られたダイヤモンドで仕立てたもので、プラチナのピンキーソリテールも母からのプレゼントって良いかなと思いました。

お年玉を大事に取っておいて良かったです^^

母から譲られたダイヤモンド↓

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そうそう!!

数ヶ月前、とあるフォロワさんより、

「タサキは日本で唯一、デビアスグループと直接取引ができるサイトホルダーだから、ダイヤモンドは凄く綺麗なんだよ〜!」

と教わり、

「いつかタサキのダイヤモンドを愛でてみたいなぁ…。

と思った、という伏線までもが、見事に回収された出来事なのでありました(笑)

めでたし、めでたし^^

 

(おしまい)

 

大人が着けるハートルビーっていいぞ。

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母のハートルビー私のハートルビーです。

ちょうど10年前、母の還暦のお祝いに贈ったルビーの指輪です。

母はハートのルビーに特別な思い入れがあるみたいで、この指輪があれば他は要らないとの事です。

詳しいエピソードはこちらの記事の下の方をご覧ください↓

母にルビーを贈るまでは、大人が赤いハート型の宝石を身に付けるってイメージになかったのですが、母が毎日身に付けているのを見ていると凄く良い感じに思えます。

特に赤色は気持ちを上向きにさせるので、指輪として身に付けるのは心身の健康に良さそうですよね。

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この写真を撮影する前に母と焼肉を食べたのですが、写真に写っている三段パンケーキは母が一人で食べました。

私は一枚たりとも入らないないのに、母はぺろりです。

母の元気に一役買えているなら、還暦のお祝いをハートのルビーにして正解だったと言えるでしょう。

母はアラ70、赤いハートがとっても似合っています。

パーソナルカラーで言うと、母はイエべ秋になると思うのですが、ルビーとYGの組み合わせが映えます。

もう少し大きいルビーだと普段使いし難いみたいな感じでした。

仕事中は外しているそうですが、今は失くさず管理出来ているみたいです(笑)

初代のハートルビーは物凄い速さで失くしたらしいですからね、今回は絶対に失くさない様に気をつけているのかも知れません。

母のハート 0.6ct
私のハート 1.2ct

カラットだけ見ると大きさが倍違うのですが、ダイヤモンドの取り巻きにするとパッと見あまり違いを感じません。

もしハートのルビーをお探しの方がいらっしゃいましたら、取り巻きにするなら0.5ctくらいでも良いかも知れません。

ルビーは値上がりしちゃって、1ctを超えると気軽には買えない感じ、中古で探しても高価なのですよ。

個人的にはハートのルビーは取り巻きが好きなので、取り巻きをお勧めしたいです^^

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本日は、大人の女性が身に着ける、ハートのルビーのお話でした。

ハートモチーフって飽きそうで、高価な宝石では取り入れ難いですが、赤いルビーであれば飽きが来ないように感じます。

寧ろ年齢を重ねた時こそ、真っ赤な宝石が元気付けてくれるのかも知れません。

この指輪が気に入りすぎて、ネックレスも欲しくなってしまっていて…どうしようかしら!!!

 

(おしまい)