最近の私がアンティーク時計の話しかしないのはジュエリーを全く購入していないから…。
それは私が大大大大大減量中だから…という事情がございます事をここに記します^^
指輪やネックレスは身体のサイズが変わると身につけたサイズ感に狂いが出てくるのだ…なので新しく購入するのを我慢しているのだ…。
↓大減量中の話はこちら!
さて、表題通りでございます。
専門店ではないところでアンティーク時計を購入した場合、つまりノーメンテナンスでアンティーク時計を購入した場合どんなことが起こるのか?
これは中々想像しづらいものだと思います。
写真を見て「これは大丈夫!」と感じ、説明文を見て「良しこれなら買ってみよう!」と思った場合でも起こり得る様々な事…。
本記事では、そのような私のお買い物の中で起きたポジティブとは言えない事について記録していきたいと思います。
それではどうぞご覧下さい^^
外国のオークションに出品されたダイヤ時計
私がダイヤ時計を探す際には国内外全ての、ありとあらゆるアクセス可能なウェブサイトを閲覧します。
その日見かけた外国のオークション、そこに出ていた美しいダイヤ時計は、アールデコスタイルでダイヤモンドがたっぷりと散りばめられた華奢な時計でありました。
商品説明には、
「ダイヤモンドが1石ロストしている、ムーブメントは不動である。」
と書かれている事がGoogle翻訳により読み取れました。
私はアールデコの華奢なデザインの時計を探していたので、あまり高くならないなら落札したいなァ〜と、一先ず一件の入札をいたしました。
いつもなら不動の時計は絶対に絶対に絶対に購入しません。
不動である事は逆立ちしても直らない、ヒョッコリ部品が出てこなければ一生不動である可能性が高いからです。
ですがこちらの時計は、目を皿のようにしてインターネット上を徘徊すればドナーを探す事が容易である、と言い切れるものでありました。
締め切り間際のドキドキ
オークションの締め切り間際は何時も緊張と動悸で大変な気持ちになります。
然し今回の時計は締め切り間際なのにも関わらず、ある一定の金額で動かなくなりました。
まるで人が居ない、閲覧者が一人も居ないような…。
こうしてアッサリと落札出来てしまったのです。
そう、ドン・キホーテのショーケースに飾られているような、G-SHOCKのような価格でアールデコのダイヤ時計を購入出来てしまいました。
私はこの、締め切り間際のシン…とした雰囲気を…忘れません。
家に届いた荷物
件のG-SHOCKデコは、商品説明によるとプラチナ製であり、ダイヤモンドが一石ロストしているとはいえジュエリーのような美しい時計です。
こういう場合はそれなりの配送方法で来るのですが、今回はなぜか時計の部品なんかを購入した時と同じような配送で我が家に到着しました。
そう、配送料がとても安いのです。
これは時計本体の価格が安いからかなと思いましたが、オークションなので最後まで価格はわからない筈です。
この違和感も今まで感じた違和感も、包みを開けた時に全てが繋がることとなりました。
包みを開けたらめちゃくちゃジャンク!
はい!!包みを開けたらめちゃくちゃジャンク!!!
玄関開けたら2分でごはんのリズムでどうぞ!!
包みを開けたらめちゃくちゃジャンク!
包みを開けたらめちゃくちゃジャンク!
包みを開けたらめちゃくちゃジャンク!
詳細を記しますとこうです。
その①
まず、風防がありません。
もう一度言いますが、風防(文字盤を守るガラスのようなパーツ)がありませんでした。
包みをくまなく探しても見当たりませんでした。
風防がなければ一から特注しなければなりません。
これはそれなりのお値段になると思われます。
然し今まで風防の特注をやった事がないため、詳しい金額がわかりません。
二万円以上掛からなければ良いな…みたいな感じです。
その②
裏蓋の蝶番がブッ壊れていました。
もう一度言います、裏蓋がブッ壊れていました。
アールデコの時計というのは懐中時計の流れを汲んでいる為、裏蓋が蝶番になっています。
その蝶番がブッ壊れていました。
然し、蝶番がダメでもパチンと綺麗にハマるので、上手くいけば修理自体をしなくて済むかも…なんて淡い期待を抱いています。
修理をしなければ勿論費用は掛かりません、ゼロ円です。
修理をしなければならないなら…????
その③
ロストしたメレダイヤの爪が欠損しており、ダイヤを付け直すために爪を立て直す必要がある事がわかりました。
これに関しては想定はしていたので、そこまでビックリはしませんでした。
ただ、爪を立て直す修理は高額になることを忘れてはなりません。
その④
そして商品説明にもあった通り不動です。
先程も説明した通り、この時計の部品及びドナーを自力で探せる自信がありました。
部品を探せる自信がない場合には不動の時計は絶対に購入しません。
それは絶対に直せない可能性が可成り大きいからです。
アンティーク時計の業者間取引は、動いていれば狂っていても普通に取り引きがなされるそうです。
動いていれば売れるのだから、精度が出なくても、ただ動くようにすれば良いだけな筈です。
それなのに不動という事は…努力はしたけど何かしらの理由で動かなかった為、業者間でそれなりの価格で取引ができなかった、という可能性があります。
そう、業者の力で探せなかった部品を、素人の私が探せるのか??って事です。
今回はたまたま、探せる自信が自分にあったから購入をしたという稀な出来事でした。
こうして…
G-SHOCKみたいな値段で落札したアールデコ、通称G-SHOCKデコは超ジャンクな時計だった事がわかりました。
なぜこんな事が起きたのか?
結論から申し上げますと、Google翻訳で説明文を読んでいるから、という事です。
そしてもう一つは、出品者はジャンクだと分かっているので、そんなに詳しく説明しないって事です。
時計の部品等は専門用語になるのでGoogle翻訳は正確な文章になりません。なんとなくフワッとしてしまう箇所が一部出てくるのです。
友達にG-SHOCKデコの商品説明文を読み直してもらったら、風防がない事は商品説明文に記載がありました。この辺りは語学が堪能な方は間違う事はないと思います。
然し、出品者はジャンクという認識なので、ダイヤモンドがを留める爪までロストしている事や、裏蓋がどんな状況かまでは詳細に書いてくれていません。
いや…海外のセラーはかなりザックリしているのでジャンクじゃなくてもアレッ?みたいな事が度々あります。言ってよ!!!?みたいな事がメチャ多いです。
詰まりジャンクでなくても、
海外セラーは細かく商品説明は書いてくれないし、日本人のセラーも殆ど同じで大問題になりそうな致命的な箇所のみの記載に留まりますし、セラーが個人の方であれば時計の状況をよくわかっていないので…。
ジャンクと記載がなくても、ジャンクだと思って、そういう覚悟で買う以外にないのです。
安く買った意味ないじゃん!!
このように思われた方が沢山おられる事でしょう。
思うよね、そりゃ思うだろうな、G-SHOCK価格で買っても修理代がメチャかかるんじゃないのぉ!!?って…。
でも、私はこれも想定内なのです。
今まで記したアンティーク時計の記事には度々書いてあると思います。
ノーメンテでアンティーク時計を買う時は必ず、10万円程度の修理代がかかってもまだ欲しいのか?を指針にしていると…。
そうです、私は今回のG-SHOCKデコには5万〜10万程度の修理代がかかると見ています。
然し時計の本体価格に支払った金額はG-SHOCK程度なのです。
今回の件で支払う予定の費用全てを合計したとしても、高額で取引されているアールデコの時計を相場の半額程度で入手できたと言えます。
そう、古過ぎる故に希少で、大変に美しいアールデコの時計は人気があります。
きちんと精度が出る美しいアールデコはとても高価なのです。
私はその高価な時計をポンと買う財力はないけれど、G-SHOCKのような価格ならまず支払う事ができますし、少し経ってから風防を特注する費用を支払うことができる…。
へそくりを小出しにして、ゆっくりのんびりと少しずつ整備すれば、いつか必ず美しいアールデコの時計が完成いたします。
これはね、所ジョージみたいな感じの男性が、動かないスーパーカブを弄って遊ぶような、そんなスローな素晴らしい趣味なのです。
スローな素晴らしい趣味
専門店でアンティーク時計を購入しないという事はどういう事なのか…?
それはスローで面倒くさいことに向き合わなければならない、だけど少し安く購入できるかも知れないし、はたまた専門店で購入するのと余り変わらない価格になるかも知れないという事です。
こう聞くと、何故そんな面倒くさくて泥臭いことをわざわざするのか、と思われますよね。
それはやっぱり、色々発見があって面白いし、安く納める為に頑張って調べるプロセスも面白いし、好みのパーツを入れたりしてドンピシャな時計が仕上がるのも面白いからなんです。
そしてこれは何より博打的な要素も大きい為、勝つ時もあれば負ける時もある、それを楽しんでいる節もあります。
因みに、私がアンティーク時計の趣味で負けた事がないのはただの偶然です。
そう、これに勝ち続けるセオリーなんかはないのです。
最初から完璧を求めない事
アンティーク時計をノーメンテで購入したいのなら、完璧を求めない事です。
世の中の全ての安い物には、安いなりの理由が絶対にあります。
その理由が自分にとっては許容範囲であれば掘り出し物と感じる、ただそれだけのことです。
私が初めてアンティーク時計に触れたのは20年前で、専門店に足繁く通い色々と教えて貰いながら数本購入しました。そして好き故にアンティーク時計を扱うお店で数年働き、あらゆるパターンの時計に触れました。
そして今、様々な情報を交換できるアンティーク時計好きな友達にも恵まれました。
このプロセスをすっ飛ばして、安いからと言う理由でアンティークのダイヤ時計をノーメンテで買う…これは可成りのハイリスクだと言えます。
だけど、完璧は求めずに、
「安いし何かあるだろうな〜。」
と、何かあっても諦められる金額の時計を購入し、ゆっくりと大切に修復していく過程を楽しめる方には、素晴らしい趣味になると言えます。
そうです、私も含めてですが、アンティーク時計好きの友達の多くは、心の中に所ジョージが棲んでいます(笑)
自分の心にも所ジョージがいるなぁって気づいている貴方ならもう、この趣味に手を出しているでしょう…悩む事なく速やかに…。
間違いなく心の中に所ジョージはおらず、この趣味を楽しめなさそうな貴方には、アンティーク時計専門店で美しく整備されたダイヤ時計を購入する事を強くおすすめ致します。
これらの面倒な事を全てやってくれて、一年以上の保証書をつけてくださり、その後の部品交換もサポートしてくれる専門店の存在は、やはり凄い事だと思います。
終わりに…
本日は、専門店ではないところでアンティーク時計を購入するとめちゃくちゃ面倒くさいんだけど、私にとってはなかなか楽しい趣味なんだよ〜みたいな感じのお話でした。
例のG-SHOCKデコは、傷だらけのお姫様みたいな状態ですので、ゆっくりと確実に修復してあげたいなぁと思っております。
修理箇所がめちゃくちゃあるので、どこから修理して行こうかなぁという感じです。
全ての整備が済みましたら、きっとG-SHOCKデコと呼ぶのは憚られるような素晴らしい風貌に大変身するでしょうね^^
(おしまい)