「やあ皆さんこんにちは。僕はオカメインコという種族で、日本で飼鳥をやっているモチです。」
元気よく囀りはじめたオモチさん、本日は我が家の愛鳥、この方にインタビューをしてみましょう。
《登場人物》
飼い主であるリエコ(以下、リ)
飼鳥であるオカメインコのオモチ(モチ)
リ:モチ君こんにちは、早速だけれど君の出身地について教えてくれるかな?
モチ:ありがとう、皆さんこんにちは!
うーん、多分出身はオーストラリアではないんだ。気づいたら僕は、お爺さんとお婆さんがやっている、商店街のはしっこのお店のカゴにいたんだよ。
リ:そうなんだ。君は多分日本で生まれたんだね。
モチ:うん、でもなかなか家族が決まらなくてね。生まれてからずっとカゴから出た事がなかったから、世界は狭いと思っていたよ。
※世界の広さを体感するモチさん
モチ:気づいたら数年経っちゃって、なんか羽根もボサボサしてきちゃってさ。毛繕いしてもしても身体中ボサボサで困っててね、そんな時に飼い主に出会った。ひまわりの種をぶん回して、必死にアピールしたさ。僕と遊ぼうぜ!ってね。
※ボサボサ当時の写真
リ:たしかにそうだったね。あれから見違えるように綺麗になったよ!モチモチな鳥になるようにモチって名前にしたんだよ。
モチ:へぇー。なんかよく分からないけどありがとう。
リ:モチ君は何歳?
モチ:2013年にうまれたと聞いているから、だから8年生きている。人間で言うと45歳だ。どう?驚いた?
リ:私より随分おじさんになったんだね。
モチ:そんな風には見えないだろう?45歳だけどバリバリの現役さ!
今日もメスのオカメインコを探していたけど出会えなかったよ。スマホを持っていたらマッチングアプリに登録したいんだけどね‥。
リ:最近のお気に入りはなに?
モチ:そうだなぁ、前より水浴びが好きになったよ。そしてやっぱり口笛が好きだな。スタジオジブリは最高だよ!
リ:ピタゴラスイッチはどう?
モチ:…。
スンッ…
リ:最後に、皆さんに伝えたい事はある?
モチ:そうだなあ〜。鳥を飼う事と、飼鳥になる事は大変だよってことかな。
小さいから飼いやすいと思うかもしれないけど、猫さんや犬さんみたいに去勢はできないから、僕たちは野生のリズムのままで人間と暮らす事になる。
発情期が来るとなんだかイライラしちゃって叫びたくなるんだけど、飼い主にはホイッスルくらいうるさい!と言われちゃうんだ。
そして野鳥のみんな、ここは水も食料も豊富で暖かい、天国かと思うだろ?天敵もいない!
でもな、ここにはメスがいない!まだ一度も出会えていないんだ!それに自由にウロウロは出来ないからな、そこを覚悟しろよ。
リ:ありがとうモチ君。
モチ:こちらこそありがとう。こういった場で僕の気持ちを発信できて嬉しいよ。オカメインコについて質問したいことがあればまた気軽に聞いてほしい。ただ、発情期以外にしてくれよな!