リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

山葡萄かごの季節がきたよ〜。

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春が終わり、梅雨の足音が聞こえてきたら山葡萄かごの季節。

とは言え近年は年中カゴバッグを使ってOKだし、和籠は元々年中OKだった気がする(サザエさんとか年中カゴでお買い物してたような…)ので季節などないと思うのですが、なんとなくこの季節になると山葡萄かごを使いたくなるみたいな話です。

秋になると革ベルトの時計や革のバッグが気になるみたいな現象と同じような事ですね。


さて、山葡萄のかごですが、デパートや有名な工房のそれは気軽に手に取れない価格で私には全く手が届きません。

しかし私が所有している山葡萄かごは、有名な工房でもなくデパートでもないところで購入している為、国産であってもかなりリーズナブルに手に入れる事ができました。


山葡萄のかごの一番好い点は見た目がほんとうに素敵な事ですが、二番目の好い点はびっくりするほど丈夫な事でしょうか。


中国産の山葡萄カゴが販売されていますが、山葡萄の蔦の質が日本産の物と違うみたいで、中国産の素材は紙のよう、日本産の素材はゴムのよう、と例えられるみたいです。

日本産・日本製の山葡萄かごは購入してしまえば余程の事がないと壊れないし、万が一何かあっても一部分だけ修理ができる為全く買い換える必要がなく、長く使うなら国産かごを買った方が結局リーズナブルなような気がします。


稀に、中国で製作しているけれど日本産の素材を使用しているメーカー(後述しますが、阿佐ヶ谷のかごやさんなど)もあるので、選択肢の一つとしてよいと思います。壊れにくいし、購入時にややリーズナブルですしね^^


山葡萄かごの三番目の好いところは、素敵なカゴバッグだけれど一目で価格や詳細がわかる人はあまりいない、という事でしょうか。

例えば有名ブランドのバッグは一目でそれという事がわかりますが、山葡萄かごはよっぽど好きな人でなければ判別がつきません。

私は山葡萄が好きな人に分類されるため、街で山ぶどうかごを提げておられる方を見つけると、その美しいお姿に眼福じゃーとなります 笑


素敵なカゴバッグ、国産山葡萄かごが気になってきてしまった方へ、注意点が幾つかございますのでここに記しておきましょう。


注意点1

購入の際は産地の確認をしっかりしましょう!

理由は上記に述べた通りですが、国産かごの場合は日本産とか日本製という表記の他に、具体的な地域を明記している場合が殆どです。(誰が作ったかまでわかる事が多いので、具体的な地域が分からんわけないですね。)


注意点2

良いカゴ(化学的な処理をしていないカゴ)ほど湿気でかび易いので、山葡萄かごは押し入れには仕舞わないようにしましょう!


注意点3

かごは形崩れする事もあるので、保管する場合は綺麗に並べましょう!

 


最後に、私が利用した事がある国産の山葡萄かご販売店を紹介いたします^^

とは言えあんまり沢山持っていない(壊れないから買う必要がない…)からお買い物経験も数えるほどなのですが、ショップの印象など参考になれば嬉しいです。


寿々木(すずき)さん

山形の山葡萄かご、山葡萄製品を扱っているお店です。

ベーシックなものはリーズナブルなものが多いので、山葡萄デビューの方にも購入しやすいような気がします。

本記事のトップ写真、赤いアロハと共に写っているお財布はこちら↓です。

このお財布、本当に柔らかくて、素材が木だなんて思えません。使うほどに照りが増しています。

5年くらい使用していますがお気に入り過ぎて買い替えのタイミングがありません。

 

 

おまめさん

日本各地の山葡萄かご・山葡萄製品を扱っていらっしゃいます。

よくサイトを見ていると、ややリーズナブルなものも出てくるのでお勧めです。

こちらと同じ型の亀甲編みのかごを所有していますが、本当に素敵。

亀の甲らに似た模様が縁起良くてお気に入りです。


かごやさん

日本各地のかごを扱っていらっしゃいますが、中国にも工場を持っていて、国産材を使った中国製のかごも企画製造されています。中国では、日本人の作り手さんが研修などをされていて、海外製ながらも完成度の高いかご作りをされている様です。

阿佐ヶ谷に実店舗があるので、実物を手にとってから購入できるのも好いですよね。

私はこのかご↓と、乱れ編みのかごを所有していますが、たまたまどちらも喜一さんの作品です。何故か喜一さんのかごに惹かれるのです。

item.rakuten.co.jp


尚、写真に写っている小さめなかごは鎌倉のお土産屋さんでセールになっていた山形産のバッグです。

このサイズの山葡萄かごってあんまり見かけないのですがめちゃくちゃ使い勝手がいいです。

小さいから一見なんにも入らない風なのですが、長財布・ティッシュとハンカチ・スマホ・鍵・スカーフ・マスク・脱いだ上着(薄い綿素材)が入ります。

 

そして山葡萄かごのお手入れって何か難しいような感じがすると思うのですが、特段すべきお手入れはなくて、素手で撫でると照りがでるのでただ撫でるくらいです。(←サボってます)

実は女性より、男性の手のひらで撫でる方が山葡萄の素材と相性が良い(?)らしいので、家に男性がいる場合は撫でてもらうと良いみたいです。


何かお手入れをするっていうより、寧ろ湿気させないとか形崩れさせないみたいなことの方が大事かなと思います。

つまり扱い方も比較的簡単で、とっても素敵なカゴバッグなのですよ〜( ◠‿◠ )


国産の山葡萄かごは、取手や角を修理しながら使えばひ孫の代まで使えるといいます。

その素晴らしい波動は、タイムレスな美しさの中に宿る九十九神のようですね。

 


(おしまい)