宝石の輝きといえば、宝石に詳しくない方ほどダイヤモンドを思い浮かべられると思うのですが、輝きが素晴らしい石はダイヤモンドの他にも沢山ございます。
サファイアの輝きは、シャンパンの泡が弾け溢れ出すような高貴な輝きですし、
グリーンガーネットの輝きは、深い森の中に輝く木漏れ日のような神秘的な輝きです。
このように輝きが素晴らしい宝石は幾つも存在していますが、本日はその中でも私が好きな石、アクアマリンのお話をしたいと思います^^
青い石は聖書の中に登場するほど、古代より愛されてきました。
現代においても青い石は人気があり高額である事が殆どですが、アクアマリンはその中でも比較的手に入れ易い石と言えるでしょう。
然し最近、宝石好きな方の中でもパライバトルマリンやタンザナイトの人気に押され、アクアマリンの注目度が下がっているような印象があり、ここで一つアクアマリンの美しさを記録しておこうと写真を撮ってみました。
皆さんは、石の質が良く石のカットが素晴らしいアクアマリンを手のひらに乗せて肉眼で見た事がありますか?
ここにあるアクアマリンのセットは、何故だかたまたま輝きが強く、ダイヤモンドに負けず劣らない強い煌めきを示しており、独特な存在感があります。
指輪に使われている石は3ctのペアシェイプ、アクアマリンは3ctくらいから輝きを愉しむのには良いサイズ感だなと感じています。
輝き方の印象はキュルキュルうるうる、アクアマリンは海のイメージですが、どちらかと言えば夏の森の湖のような優しさと鋭さを兼ね備えたような輝きです。
石の質感で言えば、やはり綺麗な海の水を塊にしたようで、海に因んだ石だなあと思います。
アクアマリンの揺れるピアスは最高です。
顔周りに海の水を固めたものが煌めき続けるなんてまるでファンタジー( ◠‿◠ )
こちらも大きい方の粒が3ctくらいあるので、両耳で10ctくらいだったと思います。
アクアマリンなどの半貴石は威圧感がなく優しいので、大粒でもデザインがシンプルであれば着けやすいところが好いですね。
石の質は、ペンダントが一番良いかも知れません。
写真にうまく透明感が出ているかは自信がありませんが、かなりの透明感があります。
実は右下に小さなクラックが入り込んでいる(それが理由でプロパーよりリーズナブルにしてくださいました)のですが、それが全く気にならないくらい美しい輝きを放ちます。
光を浴びるとサンキャッチャーのように虹の光を大量に放つのは、カットが良い事と石の質が良い事二つが重なる事で起こります。透明度が凄く高いという事をこの現象が示しているのですね。
然し!!
先程、アクアマリンは比較的手に入れやすい石と書きましたが、なんだかどうしてか、じわじわと高騰している印象があるのです。
大手通販サイトで端から端まで探しても、3ct以上のアクアマリンが留まったジュエリーは気軽に購入できる価格では見つからない…。
1ct程度のアクアマリンであればやっと見つかるかな…?と言った印象でした。
私が所有しているリングに関しても値上がりか廃盤になるというお話が…。
このリングは以前ブログで紹介をさせて頂いたものですが、このモデルのアクアマリンは完売されたそうで品切れになっています。
気に入りすぎて地金違いで欲しいなぁと思っていた矢先にこのお話を伺い、残念ではありますが購入できる時に手に入れていて良かったとも思い複雑な気持ちです。
このアクアマリンは、大量のアクアマリンを仕入れ、海外で希望の形&サイズにカットしてジュエリーにセットしているそうです。
在庫切れになってから、新しくルースをと海外の業者に打診をすると、前回の数倍の価格を提示されたとの事、同じ価格で作れないため(製品にすると二十万円くらいになってしまう)廃盤にするしかないというようなお話でした。
アクアマリンの原石の価格と、カットする人件費の兼ね合いはジュエリーの価格にダイレクトに影響するのですね。(勿論金の高騰も…)
どうにか値上げ幅が小さくなるように、新しい供給先が見つかると良いですが…。
主要な宝石の国、インドやタイの人件費が上がっているため、なかなか難しいのかもしれません。
こう言った事は宝石の趣味を愉しんでいるうちに色々な場面で何度も経験していますが、
矢張り欲しい時にすぐ買うというのがベストな買い方なのかなぁと思います。
パライバトルマリンも、出回って直ぐは価値を認められず安かったと言いますし、普段から審美眼を磨き、資金を確保しておく事が良いジュエリーに出会う為の秘訣なのかも知れませんね。
とは言え、それが一番難しいのですが…苦笑!
今回の三点は同じお店のジュエリーですが、実はセットとして販売されていたものではありません。
ピアスは元々ブルートパーズの品物で、リングに使うアクアマリンルースとサイズが合うとの事でアクアマリンで製作して頂きました。
このピアスは本当に美しい姿をしているので、このトパーズの青色が気に入られたらお勧めです。
地金が軽く作られているので、大振りですが重くなく、石の透明感が大振りでも着け易いところがいいですね。
ペンダントは、アメジストで販売されておりアクアマリンは完売との事でしたが、傷がある為下げていたものを、これでも良ければと案内して頂きました。
傷というものは可成りマイナスな評価になるのでしょうか、だいぶリーズナブルにお譲り頂きました。
そう言うわけでこの三点は現在(2021年4月)では完売、購入する事が出来ないのですが、本当に素敵なジュエリーなので再販されると良いなぁと思っています。
そうそう、あんまり聞いたことがないのですが、もしかしてアクアマリンって親油性があるのでしょうか?
なんだかこのリングの輝きが悪くって、もしやと思い中性洗剤に漬け込んで洗ってみたらキュラキュラに!
もしお手持ちのアクアマリンの輝きが落ちてきたら、洗浄してみてください( ◠‿◠ )
本日はアクアマリンのお話でした^^
うーんと悩んでいるアクアマリンのジュエリーがございましたら、ドーンと背中を押させていただきます。
きっと、今が一番リーズナブルでしょうね( ◠‿◠ )
(おわり)
アクアマリンの動画はこちら↓