リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

碌山の世界。レプリカで愉しむアンティークジュエリー。

f:id:riekoh:20210430185346j:image

現在から遡り100年以上前に制作されたジュエリーの事をアンティークジュエリーと呼びますが、皆さんはアンティークジュエリーについてどのようなイメージがございますか。


貴族のジュエリー?

とても高価なジュエリー?


イメージは人の数だけ千差万別ですが、要は少し敷居が高いように感じられている方が多いと思います。


アンティークジュエリーが制作された当時の環境を考えると、一つの製品(作品)にかける時間や手間は現在よりもずっと贅沢でした。

その為100年以上経過していても素晴らしいクオリティーで現存している物が多く、そのデザイン的価値ならず、宝石の質やサイズまでもが現代の品より優れたものが多くあります。

このような背景と事情から、アンティークジュエリーの価格は高いものが多く、気軽に購入できるジュエリーの価格帯とは一線を画している事は事実です。


ただ、貴族のジュエリーとて、私たちが想像するような王室の式典で身につけるような物だけでなく、現代の普段着にも合わせやすいデザイン・サイズ感の品も数多く残っており、日常やちょっとしたお出掛けに楽しめる物も存在しています。


私もアンティークのジュエリーデザインは大好きでツボな物が多く、資料を眺める度にうっとり…( ´∀`)
そんな私は、アンティークジュエリーの高品質なレプリカを愛用し、アンティークデザインを身近な存在として愉しんでおります^^

www.rokuzan.co.jp


碌山(ロクザン)とは、アンティークジュエリーのデザインを現代に蘇らせる為、当時使用されていた技法や素材を用いてジュエリーを制作しているジュエリーメーカーです。


碌山の製品をコスチュームジュエリーと呼ぶ方もいらっしゃいますが、

宝石や貴金属の代わりにガラスや真鍮を用いて石留めは接着剤での貼り付けで製造する一般的なコスチュームジュエリーとは違い、

天然石やシルバー925を用いて石留めは全て職人が行う碌山を、私はコスチュームジュエリーだとは思っておりません。


現存しているアンティークジュエリーの中には、金の代わりに銀に金メッキを施したヴェルメイユや、メレダイヤの代わりに輝きが似たマルカジットを使用した品がありますが、碌山もそれをそのまま現代で行っております。


要するに碌山はコスチュームジュエリーというよりも、一般的なジュエリーと同じ方法で制作されているジュエリーであり、場合によっては一般的な量産型ジュエリーよりも手間をかけて制作されている品物もあるという事です。

ジュエリーの製造では、ある程度の品質のジュエリーになると機械で量産できる箇所は僅かで、多くが人の手を使って仕上げられている事は意外に思われる方が多いと思います。


碌山はタイに自社工場を持っており、現地の職人を育てながらデザインから製造までを一手に手がけている為、細工が細かく膨大な手間が掛かる品物も比較的リーズナブルに販売されているところが、私のようなジュエリー好きな人間には楽しいところですね^^

 

碌山の楽しみ方は様々、それは身につけるためでは無く飾ったり観賞用に購入される方も多いと聞いた事があるほどです。

 海外で仕上げられているためか、稀にアレっ?って箇所があるのですが、それもご愛嬌になる程愛おしい佇まいをしています。


そして、確かに碌山はリーズナブルではあるのですが、いっぺんに幾つも幾つも購入出来る価格帯でもない為、私はこっそりと碌山の事を「大人のセボンスター」と呼んでいます♡


セボンスターって女児向けの食玩ですが、キラッキラのペンダントが必ず一つ、ハズレなしで入っているんです。知ってる方いらっしゃいますか?

www.kabaya.co.jp

スーパーのお菓子売り場で見かける度に「買って買って」とチャレンジしても他のお菓子よりも買って貰える確率が低く、でもクリスマスにリクエストするタイプのものともちょっと違う、その感覚が碌山によく似てるんです 笑


碌山も幾つも欲しいだけ購入できるわけではないけど、記念日にかこつけて清水の舞台から飛び降りる感じエイッと買う感じでもない(品物によっては清水ダイブタイプもありますが‥)ってやつですね 笑


もうひとつ私の楽しみ方があって、所有している碌山ジュエリーオリジナルをネット上や書籍で探すことです。
碌山は、現存している又は現存していたジュエリーをお手本にジュエリーを制作している為、そのお手本となったオリジナルジュエリーを見つける事があります。

もちろん碌山はレプリカですから、数十万円〜数百万円で取引をされているオリジナルのアンティークジュエリーと並べて見たら、サイズ感を左右する厚みの絶妙さ細部のディテールは全く違うのでしょうし、素材も代用品を使用しているのですけれども、写真を見比べてみると本当に良く勉強されていて、良く再現できているなあと感心します。


このように私にとっての碌山は、アンティークジュエリーを身近でフレンドリーな存在に落とし込んでくれた、貴重で愛すべきジュエリーメーカーという訳です^^

f:id:riekoh:20210430191440j:image
本記事のトップを飾るジュエリーは碌山オールドストックだそうで、再販はできない一点ものという事で満を辞して迎えました。

実はブローチなのですが、リボンにチェーンを通してロングペンダントとして着用するとコーディネートのポイントになってとてもいい感じです^^

 

碌山は意外と直ぐに廃盤になるものが存在するので、どうしても気になるものがあるなら早目に手に入れる方が良いですよ。

素材の確保が難しくなると廃盤になったり、価格改定(大幅に…)なったりするようです。

 例え一つ一つの素材の価格は安くとも、同じ品質の素材を大量に集める事が出来なければいけませんし、一つの製品に大量の素材を使用する場合は一つの価格が少し上がっただけで製品の売価が跳ね上がるため、やむなく廃盤となるのでしょう。


私もコツコツと集めている碌山のジュエリー、普段の装いにひとつ取り入れるだけでコーディネートの幅が拡がります^^

アンティークジュエリーを普段の装いに取り入れられるのかご不安な方は、アールデコの英国のファッションや、ベルエポックというキーワードで検索されると、しっくりくるコーディネートが見つかるかも知れません。

↑この本、今日ポチッちゃいました^^


あなたもお一つ、愛おしい佇まいをした碌山のジュエリーは如何ですか^^

アンティークジュエリーの世界を気軽に覗けるレプリカ、本日は碌山のお話でした。

 


(おわり)