大好きな半貴石の一つ、ムーンストーンの首飾りです。
この首飾りはなぜか秋冬のイメージがしていて、久しぶりに身につけました。
ムーンストーンと聞くと皆さんはどんなイメージをお持ちになりますか?
私にとっては何故か神秘的な世界を感じる石です。
この神秘的な世界というのは、具体的になにと言いづらいのですが、
アヴァロンの世界やケルトの世界、あの辺りの『魔法や神話が織りなすファンタジーの世界』に近いもの、と表現すれば解り易いでしょうか。
この首飾りに出遭った時、その神秘的なイメージにぴったりな枠がつけてある事に驚きました。
「これは何とかして入手しなければならない」と、あれやこれやと工面をして迎えた事に一切の後悔はありません。
そしてこちらの枠は職人さんがこしらえた手作り枠、即ち一点ものとの事でして、そこも気に入った点の一つでした。
このレースのような額縁のような、何とも言えない可愛らしさ…。
でもけっして甘過ぎない、そんな絶妙な匙加減が素晴らしいのです。
私がこの首飾りに出遭った時は、制作されてお店に並んでから既に数十年と経っていたらしく、制作者の職人さんはお亡くなりになられているとの事でした。
もし制作された職人さんがお元気でいらっしゃったら詳細を聞きたかったな…。
そして、魔法が使えそうなこのデザインに惚れました!と、伝えたかったな…。
この首飾りに嵌め込まれたムーンストーンは、たっぷり38ctの重量がございます。
私が若い頃(それこそ子供だった頃)の感覚で言えばムーンストーンは安い石…なんて思うのですが、今はどうなのでしょうね。
そしてこの首飾りのムーンストーンは、そこまでグレードが高いものでもないのかな…とも思ったりも…。
現在、ムーンストーンといえば、青や虹色のシラーが光るホワイトラブラドライトやペリステライトが主流(鉱物学的にはムーンストーンではない)となっております。
これはブルーに光るムーンストーンが採れるスリランカの鉱山が閉山されてしまったことで、見た目がよく似ているホワイトラブラドライトやペリステライトが代わりに流通するようになり、コマーシャルネームのような形でロイヤルブルームーンストーンやレインボームーンストーンという名称でお店に並んでいます。
これがまたムーンストーンに見た目がよく似ていて鑑別に出さないと正体がわからないものが多いらしく、本記事の首飾りに嵌め込まれたムーンストーンも「もしかしたら他の長石の類かもしれない」ということで、購入のタイミングで鑑別を取ってもらいました。(ムーンストーンと出なくてもデザインが気に入っているので購入しますとの約束で!)
鑑別の結果、このぼんやりストーンは「ムーンストーン」という結果になりましたよ^^
時を遡りアンティークジュエリーにセットされているムーンストーンを調べていくと、
青いシラーがぼうっと光る透明度の高いムーンストーンが多く確認でき、私のムーンストーンとはかなり外観が違っております。
然し、ファベルジェ(1870年)が手がけたジュエリーには、私のムーンストーンのように青いシラーがでない個体が多く使われており、天才と呼ばれたファベルジェがなぜこのようなムーンストーンを好んでいたのか不思議に思います。
参考・ブランドジュエリー30の物語
何が言いたいのかというと、青いシラーが出ないムーンストーンって…
平たく言うと地味なんですよね!笑
でも、奇妙な良さがあると言うか、ミステリアスな美しさがあるんです。
でも地味…www
地味だけれど奇妙な良さがある…
そんなミステリアスな美しさについては、是非下にリンクを貼ってあるInstagramより動画をご覧ください( ◠‿◠ )
さまざまな光源で撮影しておりますが、光源が変わるたびに表情をくるくる変える、可愛くあやしい、私のムーンストーンです。
(おしまい)
動画はこちらからどうぞ↓