柔らかい光を放つアクアマリン。
その佇まいは、まるで水の雫を瞬間的に切り取ったような風情で、傷んだ心を洗い清めてくれるようです。
人魚が流した涙の一雫が宝石となった、と伝えられるこの宝石は、海に纏わるお守りとして古来より人々に愛されてきました。
私がこの指輪を購入したのは30歳の頃で、歳を重ねても楽しめるものとして選んだことを覚えています。
今またアクアマリンのジュエリーが気になっていて、ひさしぶりに指につけて過ごしていますが、薬指に静かに留まったアクアマリンの美しさと言ったらありません。
この宝石は大粒であること、そして指輪のバンドが目立たない事で、石の美しさが倍増するようです。
横から、斜めから観察してみると、湖の水面のような揺らめき、湧き水のきりっとした清涼感が見て取れます。
見て楽しむためには、もっともっと大粒でも良いのだと思います。
ぺアシェイプの指輪というものは、とんがりを上にするか下にするか好みの別れるところだと思いますが、私の場合はその日の気分によって変えています。ちなみに今日は、自分から見て上むきにはめています。
これは、よくピラミッドの形で表現されますが、とんがりが上向なら女性性、とんがりが下向きなら男性性を象徴していると言います。
誰しもが体の持つ性とは関係なく、女性性と男性性どちらも持ち合わせているそうですが、人によってどちららかが優位だったりするため、個性が生まれるのですね。
アクアマリンについて知識を深めたく色々と調べてみましたが、あまり情報がないような感じで、唯一SUWAさんのウェブサイトにまとめられている宝石辞典が詳しかったのでここで紹介させていただきます。
このリンク先、下の方にスクロールしていくと、クオリティースケールというグラフにアクアマリンを並べたような写真が出てきます。
こちらを見ていただくと、アクアマリンのグレードのようなものが分かりますので、購入の際は目安にされてみてください。
なお、アクアマリンは非加熱ではなく、加熱でも大粒で色が良いものは評価が高いそうです。
それは、非加熱のアクアマリンは退色してしまう可能性があるが、加熱していると退色しないからという理由だそうですね。(退色してしまった非加熱アクアマリンも、加熱すると色が戻るみたいですよ。)
当記事を飾る写真に写るリングは、18金ホワイトゴールド仕上げでセンターストーンは3ctです 。センターストーンの脇には、小さなダイヤモンドが左右に8石ずつ、計16石留められています。
絶妙な華奢さが可愛いのですが、仕立てはしっかりしているので大人のリングという風情です。
アクアマリンはある程度大きさがあるとぐっと華やかになるので、もしお求めの際は3ct以上のものも見てみられて下さい^^