
紺色のような…
藍色のような…
瑠璃色のような…
様々な表情を見せる、ブルーサファイアのスリーストーンリングです^^
こちらは、いつも時計の修理をお願いしている、時計技師さんのお店よりお迎えをしました。

いつものようにアンティーク時計を受け取りに行った際の出来事でした。
何かの話から脱線して、ちょっと見てみるかい?と、金庫の中をごそごそ…
金庫から出してくださったのは古めかしいベルベットのケース、その中には色とりどりの立派な指輪が納められておりました。
技師さんのお話によりますと、ジュエリーのセレクトや販売はお母様が担当されていたとの事です。
ダイヤモンドで取り巻かれた色石の指輪は大変美しく、現代の宝石店の店頭で見かけるそれとは、品質が大きく違うものでした。
古い宝石の方が品質が良い、そう噂で聞いた通りでした。
「これはおもてに出さない物なんだけどね…取り巻きよりも、こう言うデザインが僕は好きなんだよ。」
そうして目の前に差し出された指輪は、スリーストーンのサファイアリングでした。
私はとても驚きました。
「これは…私が持っているお気に入りのサファイアリングにそっくりではないか…でもサファイアの色合いと脇石の形が違う…。」
そう心の中で唱えながら、しげしげと眺めました。
↓後日、そのそっくりな指輪と並べてみる図

しげしげと、見れば見るほど惹かれるブルーサファイア…。
ギラギラと華やかなタイプではないのですが、魅惑的なような、妖艶なような、そんな大人っぽい雰囲気を感じました。
兎に角、良くあるサファイアとは趣が違う、そういう感じだったんです。
「これ凄く良いですね、このデザイン大好きなんですよ!」
そう伝えると、技師さんは多くを語らず、ケースの中にそっと戻されました。

後日…。
別のアンティーク時計を受け取りに行った際に、先日見せて頂いたブルーサファイアの指輪を、もう一度見てみたい事を伝えました。
すると、
「これはね、おふくろの指輪なんだよ。おふくろは、指輪の石を大きな物に買い替える度、それまで使っていた指輪は手放していったんだ。」
なんと、このスリーストーンのリングは、技師さんのお母様が愛用されていた私物だと言うのです。
宝石店の主であるお母様の愛用品…プロの目でセレクトした自分の為のブルーサファイアなんて、益々気になってしまいます。
「これ、譲って頂けたりする…のですか?」そう訪ねると、
「えっ、欲しければ…鑑別書も取り直してあげるよ?」
「ええっ、お財布と相談してみます。」

こうなったら資金集めに奔走する私です。
現金で買えないジュエリーはご縁がない事とする、これは私の中の絶対的な決まり事です。
さて、どうやって資金を集めようか…??
そう思っていましたら、不意にフリマで時計が売れ、別件でお買い物をしたものが10万円お値引きになり、あれよあれよと資金が集まって来ました。
あと少し、あと少し足りないぞ、そう思っていた時、
「もう少しおまけしてあげられるよ」と…!!
ネ申 降 臨!!
こうして、無理なくポーンと、大粒サファイアのスリーストーンリングをお迎えしてしまいました。
サイズ直しと、中央宝石研究所での鑑別書を含んだ価格で、こんなにリーズナブルで良いのでしょうか。
ご縁がある時って、やっぱりこうなんですよね。
全てがスムーズに滞りなく流れる感じが心地よいんです。
そして鑑別に記載されていたのは、
通常、加熱が行われています。
これは、中宝の鑑別であれば、非加熱である可能性が高い事を意味しています。
時計技師さんによると、
「確かおふくろが、一本だけ非加熱サファイアのリングを持っていたと言ってたんだよね、でもどれだか分からなくて。」
これを聞いて、来年になったら非加熱の検査をして見ようかな、なんて思っています。
非加熱の検査って料金が高いので、余裕がめっちゃある時にしたいわけです(笑)

こうしてお迎えしたブルーサファイアのスリーストーンリング、そっくりなものを持っているのですが、色合いが全然違うので全く別物として認識しております。
だいぶ前にそっくりなリングの記事も書いてました↓
以前から持っていたものは色が淡めで紫を強く噛んだ色合いで、今回のものは比較的色が濃いめで、観察する光源によって色んな色に見える不思議な感じがするサファイアです。
脇石もとっても綺麗な角ダイヤが二石あしらわれており、このダイヤモンドも気に入っています。
先日ミネラルショーでペア(2石)の角ダイヤを見ましたが、同じような大きさで168,000円でした。
ペアだからそれでもリーズナブルなのかも知れないけれど、今回の指輪は材料としてみても凄くリーズナブルに譲って頂いた事がわかります。

ビジュドファミーユ(Bijou de famille)
ヨーロッパでは、祖母や母から世代を越えて宝石を受け継ぐ古い習慣があるそうです。
時計技師さんによると、お母様が最後に身につけていた一番大きなブルーサファイアは、今奥様の手元にあるそうです。
将来的には、息子さんの彼女の元へ行く予定だそうで、素晴らしい宝石は世代を超えて愛されるのだなと嬉しくなりました。
私も、自分が亡くなった後にジュエリー達をどうするか、考えておかなくてはなりません^^

本日は、ブルーサファイアのスリーストーンリングのお話でした。
深い青色を見つめていると、すうっと心が落ち着くような、平和な日常を守ってくれるような…。
ブルーサファイアの静寂の世界と出逢ってしまったなら、是非ゆっくりと覗いてみてください。
その世界は、静かな愛の波動で満ちているのです。
(おしまい)