レディハミルトンの金無垢ダイヤ時計です。
キャラメルのような愛らしいフォルムのヘッドにお花が二輪、ちょこんと咲いております。
お花の中央には、控えめなダイヤモンドが一粒ずつ留められていて、シンプルながらも美しい時計です。
こちらの記事に記しているアンティーク時計もハミルトンのお品ですが、今回の時計と比べるととっても豪華で、至る所にダイヤモンドが散りばめられております。
アンティークのダイヤ時計といえば、こちらの豪華なタイプを想像される方が多いかなと思うのですが、同じ金無垢のケースにダイヤモンドが付いたタイプでもこんなにシンプルなタイプも存在しております。
実はこちら、2023年に海外から激安で購入したヘッドだけのジャンク時計(壊れた時計)でして、ゆっくりと時間をかけて修理・金無垢ブレスレット探しを致しました。
購入記録によるとラスベガスから発送されたとの事、そう言えばこちらは茶封筒でペッ!ってポストに届いてたな…という記憶が鮮やかに蘇ります(笑)
動かないからって梱包もせずに配送すれば無事だった部品まで破損しちゃうので、日本人だと一応ちゃんと梱包すると思うのですが、そんなのは関係なく色んなスタイルで送られてくるのが海外から個人輸入するという事です。
↓過去の失敗談はこちら
購入時の商品説明に記載されていたのですが、この時計は出品者のご家族が所有されていたとの事、おばあちゃんの形見のような感じだったのかなあと想像しながらポチしました。
価格設定も激安で、業者出品だったら警戒してしまいそうな感じだったのですが、届いて修理しても直らなかった場合に諦められる金額だったことから、購入を決めることができました。
直らなくても14金の無垢なので、金の高騰が続く以上は、持っているだけで価値が上がりますもんね。
そして、少し控えめなデザインというか、シンプルなデザインの時計が欲しくなってきたところだったので、ご縁を感じたと言う訳でございます。
届いた際はヘッドだけ金無垢でしたので、問題なく修理が完了しましたら金無垢のブレスレットを探してこなくちゃなーと思っていましたら、あっさり修理が終わってしまいました。
配送中に天真が破損してることも覚悟していたので、何事もなく修理が完了したなんてびっくりです。
ここからはブレスレット探しが始まるのですが、アンティーク時計って金無垢のブレスレットの方がヘッドよりもだいぶ高価なんです。
これは発売当時からのことで、当時金無垢のダイヤ時計を買えるのはお金持ちでしたが、その多くは黒い紐やステンレスのブレスレットが付属しておりました。
然し、更に超お金持ちのお客様は、ステンレスのブレスレットではなく金無垢のダイヤモンドブレスをオプションみたいな感じで選ぶことが出来たそうです。
現代の時計でも超高級時計ブランドで革ベルトを替えたら高価ですが、ビックカメラの時計コーナーで超高級時計につける革ベルトを購入すれば数千円でベルト交換が可能です。
多分そんな感じだったんだと思います。ちょっと違うかな。
でもよく考えたら、時計に付けるダイヤモンドの金無垢ブレスレットって、宝飾品のブレスレットとお値段一緒なはずなので、とっても高価ですよね。
そんなわけで、金無垢のブレスレットが作られた本数は、金無垢ヘッドの数より凄く少なかったようです。
こう言った理由で、世界中を探しても金無垢ブレスレット単体で売られていることは殆どありませんから、金無垢のブレスレットが欲しければ、金無垢のダイヤ時計を一本買ってそれをこわしてブレスレットを取り出すような形しか方法がないような気がします。
これは大変だわーと思ってのんびり探しておりましたら、運良く、ダイヤモンドが付いていないブレスレットが出品されているのを発見しました。
「ヘッドにダイヤが二粒しか付いていない時計だから、ブレスレットもダイヤモンドが入っていない方が合うじゃん!」
と思いましてポチりましたが、この時計に取り付けるためには、彫金で切り貼りしなくてはいけないタイプだったのでなんやかんやで後回しに…。
随分と時間がかかってやっとブレスレットが付いて完成です^^
可憐なお花があしらわれた時計に、細身のブレスレットが可愛らしくて、とっても気に入っております。
こちらのブレスレットは傷が随分付いていたので、取り付ける際に全体を磨いてロジウムメッキをかけ直して頂きました。
全体的に真っ白で綺麗になりすぎちゃっていて、アンティーク時計と言うよりも、新しい時計のように感じられます。
経年劣化してアンティークの風合いを感じられる方が好きなので、普段はロジウムメッキなどの外装部分の修復はしないのですが、今回はヘッドとブレスレットのコンディションに差がありすぎた為、致し方なくと言う感じです。
こちらの時計が初めて宝石店に並んだ時も、こんな感じでピッカピカだったんだろうなあーと、当時の情景に思いを馳せます。
装着してみると、良い意味で地味な感じが、普段使いにピッタリでした。
こんなダイヤ時計なら、お仕事中にも良さそうです。
付け心地が滑らかで軽いので、時計をしているのを忘れそうになり…手を洗う時にヒヤッとします(汗)
アンティーク時計を装着している時の手洗いは、かなり気を付けて行わなければなりません。
全てのアンティーク時計は、防水性がないのです。
女性用のアンティーク時計はめちゃくちゃ小さいので視認性がすんごい低いのですが、こちらのタイプはまだマシな感じです。
かろうじて老眼が来てない私ですが、そんな私でも時刻を確認するのが難儀なやつもあります。
これです(笑)
因みにこちらのロンジンは、ロレックスのカメレオンと全く同じ機械が入っているので、ロレックスのカメレオンも近いサイズの文字盤ということになります。
こちらの時計のケースは、数年前のアンティークウォッチフェアで見つけて購入したもので、撮影の時やインテリアとして飾るのに良い感じです。
箱だけで一万円くらいする物らしいのですが、私が購入したものは凄くリーズナブルでした。
こういう箱も復刻版?とか比較的新しい物もあると聞いたことがあるのですが、こちらの箱がどういうもので何故リーズナブルだったのか、質問したけどよくわからないみたいでした。
私は当時のデザインの化粧箱であればどのような物でも問題がなかったので、お安く買えてラッキーです^^
本日はレディハミルトンの可憐な時計のお話でした。
アンティーク時計の趣味も、希望のお品を入手するまで矢鱈と時間がかかるのですが、全ての修復が終わって手元に戻ってきた時の喜びはひとしおです。
これから暖かくなり、手元がキラッとしていると嬉しい季節がやってきます。
先日、派手な花柄のパンツを購入したので、この時計を合わせて春の装いでお出かけしたいです^^
(おしまい)