プロポーズと言えば、箱をパカっとするイメージがありますよね。
以前、友人の男性に、プロポーズするにはどうしたらベストなのかを訊かれた事があって、気をつけた方がよい点を述べたら結構吃驚されてしまったので、今日はそんな話をしようと思います。
プロポーズの話ですが、全く関係ない車の話から始めます。
え?興味ないですか?
私も興味がないんですよね、だからこのお話が必要なんです。
車好きな男性に話を絞ると、例え贈り物だとしても、貰えるならどんな車でも良いわけじゃないと聞きます。
私としては、タダで貰えるなら何でも良いじゃないかと思ってしまうのですが、
『貰えるならその予算で自分が欲しいドンピシャの車が欲しい。そうじゃないなら要らない!』
そんな話を聞くんですよ。
まあ維持費もかかりますしね。
手前味噌の話で恐縮ですが、私が学生時代にお付き合いをしていた男性は車が好きな人間でした。
余りに好きで、恋焦がれるあまり車メーカーのデザイン職に就職したほどで、会社を選ぶ際にも年収よりメーカーで選んでおりました。
私としては、どうせやる仕事一緒なのだから年収が倍の会社のがよくない?と思ったのですが、彼にとっては人生の選択、好みの車メーカーに就職を決めました。
つまり婚約指輪もそう言う事なんです。
婚約指輪に憧れがある女性というのは、車好きな男性によく事情が似ています。
貰えるだけいいじゃないと思うかもしれませんが、
貰えるなら尚更、その予算いっぱいで気に入ったものを身につけたいのです。
車なら貰ったものを売却し、好みの車を買う資金にすれば良いけれど、婚約指輪ってそう言うの難しくない…?みたいな感じです。
そして、それは彼女たちの人生の選択の象徴となるアイテムですから、やっぱり自分のカラーに合う指輪がよいのです。
これ、日本だけの話ではありません。
米国のウェディング関係のウェブサイトを調べると、
『エンゲージメントリングが嫌いな場合どうしたらいいか?』
というトピックが度々上がっており、
なかでもアメリカ人らしいなと思ったのは、
・返品可能期間だったから返品をして好みのリングに取り替えたわ!
・返品可能期間を過ぎていたし、私にはキャリアもお金もあるのだから、彼に黙って売却し、買い換えたわ。それに彼が気づいたのは一ヵ月後、揉めたけど最終的にはわかってもらえたのよ。
このような内容 笑
特に米国では、婚約指輪は慶事の際に身につける専用の宝飾品という考え方は皆無で、日常的に、例え仕事でも身につける方が多いため、自分のカラーに合わないリングは扱いに困る品物になるのでしょうね。
じゃあ箱パカプロポーズはしてはいけないのか!と言う声が聞こえてきそうですが、
やっぱり箱パカはロマンがあるので、おすすめできるスタイルと言えます。
ただし、その箱の中に入っている指輪は、五万円以下のプロポーズリングにしたらいかがでしょうか?
婚約指輪の平均価格は35万円程度と聞きますが、そのような価格のリングは、プロポーズが成功した後に、彼女の好みをヒアリングしながら決めれば良くて、
プロポーズの際は、おもちゃのリング、または半貴石の、本物でも安価なリングにしたら良いのです。
おもちゃのリングであれば、シルバー925&模造石(キュービックジルコニア)でこのような価格帯から手に入れる事ができます。
そして半貴石のリングとは、
アクアマリンなど、本物の天然石ではあるが産出量が多いなどの理由で比較的求め易い石が留められたリングです。
こちらは18金の本物の枠に入っていてもこのくらいの価格、プロポーズリングとして贈った後も右手用リングとして何十年も使用する事ができます。
なお、貴石であるサファイアやエメラルド、真珠のリングもこのくらいの価格から存在するので、プレゼントの予算的にアリならとてもお勧めしたいです。
それにこのようなリングであれば、長期間使用できるので、プロポーズの思い出が篭った実用性の高い品物になります。
(実際、ネットでよく探せば上記のものよりワンランク安いものもありますが、プロポーズとのことなので、多少見栄えが良いものでセレクトしました。気になる方は、上記の品物にスペックが似たワンランク安いものも探してみてね。)
そして、ブロポーズの儀式に使った青い石の指輪を、結婚式のサムシングブルーとして身につければとてもロマンティックですね。
伝統的には見えないところに身につけると良いそうなので、ドレスの内側にリングをリボンで結びつけたり、目立たなくする工夫をすると良いのでしょう^^
海外では一般的にガーターベルトに青いリボンを結びつけるそうですが、ガーターベルトはハードルが高いぜ!という方には良さそうです。
今回はサムシングフォーのジンクスより、青い石ばかりセレクトしましたが、勿論、半貴石・貴石共に青以外の沢山の石がありますし、彼女の誕生石を贈っても素敵です。
その他、ジュエリーメーカーが独自に打ち出したプロポーズ専用リングや、
ダイヤモンドの石だけ購入し、箱パカの中に入れプロポーズ、後に指輪に仕立てるという方法を打ち出しているメーカーもあります。
ただ、石だけプロポーズも人によっては喜ばれないかもしれません。
男性陣からしたら意外かもしれませんが、丸いダイヤモンドは嫌って方もいらっしゃいますし、
ファンシーシェイプ(ハートシェイプやペアシェイプなど)のダイヤモンドは嫌って方もいるんですよ。
特にハートシェイプって、婚約指輪は絶対にハートが欲しい!と強く憧れを抱いている女性も居るのに、
ハートシェイプはおばあちゃんになったら似合う自信が無いからハートシェイプだけは嫌だって方がいらっしゃいます。
そんなのって、予想しようもなくないですか?
私も、そんな機会(とお金)があったとしても、車好きの男性に車をプレゼントする自信はありません。
彼に、インプレッサをプレゼントすべきか、スカイラインをプレゼントすべきか、そしてそのどちらでもないのかはわからないのです。
だって、車種だけでなく、新車であれば間違いがないとも言えないし、その上で好みの年式(!?)とかもあるのでしょう?
結婚は価値観が違う人間二人が一緒に生きていくことを指すと思っています。
その結婚を申し込む際のプロポーズ、その際の婚約指輪って本当に意味深いものだと感じます。
指輪を贈る側と受け取る側の価値観の違い、それをどうすり合わせるか、そもそも擦り合うのか?
その方法とは、恋人の数だけベストな形があるのでしょう。
そして、そこをうまく乗り越えたカップルが幸せな結婚生活を送ってゆけるのでしょうね。
この記事が、プロポーズ成功のヒントになれば幸いです。
幸せなあの瞬間を思い出す指輪、それが記憶の扉をひらく鍵のような存在となりますように!
(おしまい)