指輪には一等良い石が使われている事は、自身の目で容易に確認できる事から宝飾のお約束ですが、
では首飾りや耳飾りはおざなりで良いのかというと、最近はそう思えなくなってきました。
兼ねてより、指輪しか興味がないのだと言わんばかりに指輪ばかりを求めてきていて、首飾りや耳飾りなどは一粒ダイヤモンドがあれば良いといった具合で適当な扱いでしたが、
40歳という年齢が近付いてきた事で、その価値観が揺らいできてしまいました。
もっと厳密にいうと、ある品との出会いで、完全に未知なる世界の扉が開けてしまいました。
それはこの、サファイアの耳飾りと首飾り、全く同じデザインのセットジュエリーです。
これを手にした経緯は可成り気軽というか、
偶々素敵なペンダントトップを幾つか見せて頂く機会に恵まれ、
とても気に入ってしまうも一つに決められず、三点の合計が一点ぶんほどの価格だったためにペンダントトップ・ピアスとして納品して貰うことに…
そう言う訳ですので、耳飾りが欲しい!とか、首飾りが欲しい!などと買い求めたわけではなく、偶々手元にやってきたこの美しい品物を首にかけ、そして耳につけてみたら凄く良かったという事なのです。
私の現在の年齢は30代後半、首から上の外観はやや落ち着いてきているように思います。
若い方が持つ、エネルギーが溢れ出るような波動や肌の艶が、少しずつ落ち着いてきているような感じですね。
耳と鎖骨に、キラリと光るやや存在感のあるジュエリーをポツっと置くと、言葉で表すのが難しいのですが、凄く良かったという訳です。
それは、石が光ることと、受けた光を金属が反射することが相まって、顔の色艶をおぎなうようでした。
これは、極小のジュエリーでは出せない、それなりの存在感がある品が持つ独特の効果でしょう。
私が首飾りや耳飾りを選ぶ時、それは指輪を選ぶ時とは少し基準が異なります。
指輪は、純粋に自分がわくわくする石、そしてその石がひきたつデザインと決めています。
指に似合うかも大切ですが、それよりもまず石です。
眺めて楽しむために石の良さを最大限に引き出す事を優先、決して無闇に取り巻きにしないようにしています。
ダイヤモンドで取り巻く方が良い石と、ダイヤモンドで取り巻くと途端に魅力が消える石が存在するからです。
首飾りや耳飾りは、まず第一に顔色が良くなる事が最優先事項です。
指輪の場合、主役は石ですが、こちらの主役は顔です。
選び方は洋服の選び方と全く同じで、試着してみて顔色が良くなるか、スタイルに合うかを確認します。
そして大切なのはサイズ感、小さ過ぎても大き過ぎても効果的ではなく、自分にとってベストなサイズを守る事です。
また、首飾りと耳飾りに至っては、主石を飾るメレダイヤモンドは(私の場合)光り過ぎない物がよいと感じます。
それは最早ダイヤモンドでは無くても良く、ホワイトサファイアやホワイトトパーズ等にする事でコストを下げる事も悪くない選択だと感じます。
なぜ光り過ぎない方が良いかと言うと、あまり光り過ぎると、やや普段着に合わせづらいと感じることがあるからです。
首飾りと耳飾りの装いに関するお手本は、やはり贅を尽くした品物を身につける海外セレブリティーでしょう。
そして私はその中でも、英国王室の女性達のジュエリー使いに注目しています。
王室メンバーのジュエリーなんて、所謂王家の宝石なのだから、私たちの普段の装いには参考にならない!そう思われるのかもしれませんが、実はそうではありません。
彼らのジュエリーはまさにタイムレス、ベーシックでクラシカルなものは何なのかを体現しているのです。
ですから、彼らのジュエリーに散りばめられている要素や意図を汲み取り、自身のジュエリー選びの基準にすれば、流行に左右されない品物を手中に納める事が可能です。
例えばこちらはダイアナ妃の首飾り、鎖骨にちょうどおさまるサファイアが素敵です。
このような大振りの首飾りは、コスチュームジュエリー、ビジューネックレスなどの名称で2014年ごろに大きな流行が訪れた事は記憶に新しいことと思います。
こう言った大振りのフェイクジュエリーは、元を辿ればココシャネルがその地位を築き上げたことから、一過性の流行ではなく定番アイテムと言えそうです。
プラダを着た悪魔のモデルとされるアナウィンターも、洋服の色に合わせてビジュー系のネックレスをしています。
それも、最近は必ず身につけているので、彼女にとっては定番な様子、よく似合っています。ブランドはボッテガヴェネタだそうです。
そしてこのようなキャサリン妃の装いであれば、ダイアナ妃と同じような取り巻きデザインのサファイアの耳飾りでもカジュアルダウンして身につけることが可能である事、そしてそれが素敵である事が証明されています。
おまけ・キャサリン妃は、プチプラのピアスも積極的に愛用されてるみたいですね。
このように、私たちの日常とはかけ離れた王室メンバーのジュエリー使いは、大きなヒントを与えてくれるのです。
こうして、自分が惹かれるタイムレスなジュエリーを把握していく事で、自分の好きを可視化する事ができますから、流行に左右されない自分らしいジュエリーに出会う可能性が格段に上がります。
指輪は自分の目で楽しむ、心のためのジュエリーですが、首飾りと耳飾りは美しいジュエリーの光りで照らしてくれる、顔のためのジュエリー。
もし、いつものお化粧といつものヘアスタイルで少し物足りないと感じたら、少し存在感のある首飾りと耳飾りを身につけてみてください。
驚くほどしっくりと、ワンランク上の装いになるかもしれません( ◠‿◠ )