本日はハートのルビーのお話をします。
そういえば私、ちゃんとしたルビーって持っていないんだよなあ…!
と、要らぬ気付きをしてしまった六月のある日の出来事です。
ちゃんとしてないルビーは持っている…と言うか、含浸処理のルビーの指輪は持っているんです。
こちらもルビーなのですが、そのままではアクセサリーにする事が難しいようなクオリティーのルビーに、赤いガラス液を含浸させて綺麗にしているのが含浸処理のルビーという事になります。
この様なルビーは当然価格がめっちゃ安いのですが、こちらのルビーはサイズもたっぷりだし色も可愛くて、
「もうルビーは私の手の届く存在では無い(高価過ぎる)ので、このリングで満足じゃ!!」
という感じに思っていたのです…が…???
お友達との雑談の中でついうっかり、
「ハートのルビーが欲しいって数年思ってるけど、ルビーは値上がりし過ぎちゃって手が届かないねぇ…後回しになってるよぉ〜!」
などとと申してしまいましてェ…
「ルビーは中古で買う方が安いし綺麗かもだよ。そんなに長く悩んでるなら中古市場を見てみるべきだ!!」
と、つよめに背中を押してくれまして、急遽見つけてしまったのがこの指輪でございます!?
お店のコメントでは、
・ルビーは色も濃い目でテリもありきれいだと思う
・ダイヤは輝きがあり品質は悪くないと思う
みたいな感じだけど、商品写真は信じられないくらい暗くて…夕方に自然光で撮影したのかなって感じで…。
商品写真に全く力を入れていない、やる気のない写真を掲載されているお店屋さんほど良い物を扱っておられる事はわかっているのですが、流石に今回はビビりながらのお買い物となりました。
決め手となったのは地金の重さとルビーの重さです。
1.2ctでまあまあな品質のルビー…?
そして約5gという重さ…!
これは実質0円って考えても良いのかな〜っていうような販売価格だったのです。
今は本当にルビーが高騰してしまっていて、ピンクサファイアにしか見えないお品や、綺麗とは言い難いお品でも1ctを超えると気軽に買うのは悩ましい金額…。
合成でもない、含浸処理でもない、所謂普通の加熱処理のルビーで良いからまあまあな品質のものが欲しかった私には、今回のお品は丁度良い塩梅に思えたんですよね。
「購入後に地金売却をしたらルビーのルース代としては安い!すぐに好みのリングに仕立て直しちゃおうッ!!」
と思っていたのだけど、届いてみたら何とも言えない可愛らしい指輪でした^^
魔法少女アイテム(エスパー魔美の仁丹入れ)っぽさもあり、こんもりとしたフォルムがラズベリーのようでもあり、小指につけるなら貴族の肖像画のようです…。
丁度こんな感じ↓
現状は私の小指につけるとサイズが大きいのでストッパーリングを重ねていますが、これも貴族の肖像画で良く見る様な装着風景で…^^
ルビーの品質も、商品写真の印象からだいぶ暗いのかもと思っていましたが、真っ赤に近い輝きが内側から溢れて来る感じが美しい、お値段からしたら十分過ぎる品質でした。
ただ、このルビーはカメラのレンズを通すと妙に紫色になってしまって残念なのですが、実物はもっと真っ赤に近い感じです。
このハートルビー…。
初志貫徹で仕立て直しをするか…。
サイズ直ししてそのまま使うか…。
サイズ直しすらせず使うか…。
非常に悩ましい…!!!
っていうことでインスタグラムでアンケートを取ってみましたら、意外にもストッパーと重ねた付け方をするのが貴族っぽくて良い、と人気でした(笑)
今のところそのままで身に付けております^^
そうそう、私の母が毎日身につけている指輪も、ハートのルビーなのです。
そのルビーは私が贈った物なのですが、これには謎のサイドストーリーがありました^^
こちらの記事にあるゴミ屋敷…
空き家を相続し再生するにあたり、まず最初の難関は残置物の片付け(ゴミ屋敷解消)でした。
母に片付けを任せたらいつになるのか…と、最終的には私と夫で貴重品の発掘をしたのですが、箪笥の中から妙な物を発見しました。
それは宝石の鑑別書…!!!
なぜこんな物がゴミ屋敷に埋もれているのか…!?
しかもなんだか、私が母の還暦祝いに贈ったルビーの指輪に似ている…!!
いや、似てるも何も、控えめに言ってそっくりではないですかね!?
これは誰のものなんだろう???
そう思い母に聞いてみると「見つかってしまった \(^o^)/ オワタ」という顔www
「……実はね、この家が建ってすぐ、ママ友の知りあいにジュエリー職人がいるって事で、ルビーの指輪を作って貰ったの。ハートのルビーにダイヤモンドがぐるりと輝いていて、とっても素敵だった。」
「えっ!?そんな事があったんだ!?でもその指輪をしてるのを見た事ない。今どこにあるの?」
「うん、なくしたの。」
「えっ!?なくした!?」
「なくした。」
コレまた母らしいエピソード…。
母は話を続けました。
「それから20年近く経って、リエコに宝石屋さんに呼ばれて、還暦祝いに何か指輪を買ってやるなんて言うじゃない?ショーケースの中にあったのよ!!あの時の指輪にそっくりな指輪が!!」
「もう二度とあの素敵なルビーに会えないと思っていたから、びっくりしちゃってコレにするって言ったの。」
私はそのエピソードを聞いてさらにびっくり!!
あの時……。
還暦だし何か買ってもいいけど、って私が指差したショーケースの中には五万円以下のルビーの指輪が、でも母はその隣のショーケースから五万円以上のルビーを選ぶもんですから…www
「ちょwwおまwwいくら還暦祝いでも高すぎるてww」
という反応をしたのを良く覚えているのです。
当時は本当にお金がなかったので五万円でも相当な奮発だったんだよ…(゚ω゚)
五万円以下のショーケースにはトワエモアタイプのゴージャスなルビーやシックなタイプのルビーもあったのに、わけわからんハートのルビーを熱望するわけわからん60歳の母…。
然も、差額は私が出すからコレにする!!とまで言い出す母…。
「なんでこんなエスパー魔美の仁丹入れみたいなデザインが良いのかサッパリわからんけど、コレじゃなきゃダメならコレでいいよ…。」
そう言ってお買い上げ…。。
参考・エスパー魔美の仁丹入れ
そう、コレじゃなきゃダメな理由が、この時初めて明らかになったんですwww
鑑別書を読むと、失くした指輪のルビーは0.4ct、私が贈った指輪のルビーは0.6ct!
約20年越しの再会で、ルビーがサイズアップしたねwww
私が母にルビーを贈ったのは、今から約10年前の出来事でした…。
この時、訳のわからん仁丹入れみたいなルビーだと酷評をしていたのに、今や母の指輪に酷似したルビーの指輪を熱望し購入までした私…。
これって、若い時はなんとも思わなかったけど一定の年齢を越えると豹柄に異常に惹かれる様になってしまう関西女子…みたいなのと同じ現象ですかね!?(てかこの現象については関西人の友人から聞いたんだけどホンマなんですか???)
今となってはエスパー魔美の仁丹入れデザインに惹かれてやまない私ですが、うっかりすると同じデザインで首飾りや耳飾りまで揃えてしまいたくなるんで自重しております。
とは言え、やっぱり素敵なデザインなので、お母様の還暦祝いなんかにプレゼントするのはとても良いんじゃないかなと思いました。お母様の好みに合えば…ですけれどね^^
まあ例えばですが、いやほんと例えばの話なのですがね、私が仁丹入れデザインの首飾りを今買うならこの辺りだなと狙っております。
これめっちゃキャワワじゃないですかね??
取り巻きの感じも、私のリングとオソロっぽいクラシカルな感じで良いし、なんとも言えない可愛らしい感じが堪らんですよね。
でも、私やお母様が身につけるのであれば、チェーンはもう一段太い物にグレードアップして納品していただいた方が良いかもしれないですね。20代のお嬢さんだったらこのままのほうが華奢で可愛いと思います^^
このネックレスを三つ買って二つをピアスに加工したら…めっちゃ良いよねえ…。
地金はどうするか…K10でも良い気はするけど…悩ましい。。
おおっと、話がそれました。
本日は、ハートのルビーを手に入れてしまったお話と、母のハートのルビーの秘密について記すこととなりました。
手元をふと見ると、飛び込んでくるのは真っ赤なハート、私の母が年齢の割に元気でパワフルなのはルビーのおかげもあるんだろうか…笑
この世界は摩訶不思議な事象で溢れていますから、そんなこともあるのかも知れませんね^^
このブログが、皆様の仁丹入れ探しに少しでもお役に立てたら嬉しいです。
(おしまい)