リエコの手帳

趣味と暮らしの覚え書き( ◠‿◠ )

石のサイズによる空枠の外観、印象の違いを知る。

本日は、指輪の空枠石のサイズによって印象がだいぶ違うのですぞ〜って感じの内容となっております。

これからお仕立てをお考えの方や、エンゲージメントリングの石のサイズ決めなどに迷われておられる方へのちょっとしたヒントになれば良いなー…と思って書いてみることにしました^^

以前書いたこんな記事↓

 

この記事の中で、

「必ず仕上がりと同じ空枠(石のサイズが0.8ctなのに0.3ctの空枠を見せてもらっても印象にズレが生じます)を見せてもらいましょう」

という箇所があるのですが、

この印象のズレって、結構イメージしづらいんじゃないかと思い、この記事の追記のような感じで比較写真を並べながらお話ししてみようと思った次第です。

今回は分かり易いように、こちらの枠、婚約指輪としても人気の高い立て爪のデザインで、0.3ctのバージョンと1.0ctのバージョンを撮影してみました。

私、こちらの枠が本当に気に入っていて、ダイヤモンドやサファイアで幾つか作ってもらっています。

実はこのような立て爪枠って、空枠業者のカタログには必ず数種類ある割に、実際に指にはめると素敵なデザインは少ないという謎のデザインであります。

(これが婚約指輪を箪笥の肥やしにしてしまう一番の理由ではとも…)

それは何故なのかと自分なりに分析してみたのですが、このデザインは、シンプル故にほんの小さな違いが印象を大きく左右するきらいがありまして、着ける指の形状や手の厚み・肉付きによって似合う似合わない(違和感の有無)があるのかなーという事です。

然しこちらのリング枠、レビューを読むと多くの方が満足されていて…。

特に目を引いたのは、取り巻きの豪華なデザインから敢えてこのデザインにダウンサイジングした方の声と、似たような立て爪から似たようなこの立て爪に敢えてリフォームされた方の声、どちらも非常に満足されており、これはもしかしてと祖母のダイヤをリフォームしてみたのがファンになったきっかけです。

このリングです↓

 

こちらも同じ枠↓

 こちらに出てくるブラウンダイヤモンドも同じ枠↓

 

っというわけで実際に比較をしてみたいのですが、リングサイズが違うことは脳内で補正をかけてみてみて下さい( ◠‿◠ )

1.0ctの方は15号、0.3ctの方は7.5号です。

 

如何でしょうか?

同じデザインとは言え、石のサイズが変われば別物の枠、というくらい印象が変わってきます。

リングサイズがどちらも15号だとしたら、0.3ctはかなり可憐な印象です。

逆に1.0ctの方を7.5号で作ったら、ドカン!って印象に感じられると思います(羨ましい…)。

この様に、ジュエリーの仕立ての際に空枠での制作をされる場合、必ず希望する石のサイズの空枠を見せてもらい、可能なら指にはめてみることが大事です。

こちらの記事に詳しくまとめていますが、この空枠を持っているアンジェラさんは、工場にサンプルの空枠があるタイミングなら自宅に送ってくださり試着してみることもできるみたいです。

 

横からのアングルです。

実は1.0ctの方は石座をプラチナに、石座の底に上げ底をするカスタムをして頂いています。

このスタイルは海外製の立て爪に多くあるデザインで、指から石をぐっと持ち上げ、五本の爪で囲むことの両方の効果で石を大きく見せています。これ、結構小さなことなのですが、リングの高さが気にならない人には凄くお勧め、思っているよりひとまわり大きく見えます。

このスタイルのリングデザインは、既製品で日本では販売されていないので、アンジェラさんでプチカスタムをしていただけるのは手軽でありがたいです。

海外ブランドのソリテール(立て爪)は厚みと高さがありすぎて指に馴染まないけど、日本の婚約指輪ブランドのソリテールはのっぺりし過ぎて微妙に思っておられる方にはドンピシャかと思います。

なぜこのタイプの立て爪が日本で販売されないかというと、リングは引っかかるから、立て爪はぶつけるから。。というイメージが根強くあるからでしょう。

このリングを使用しているうちに慣れてきてぶつけたりはしなくなりますし、腕の良い職人のリングはさほど引っかかりはありません。引っ掛かりで言えば爪が低い平面的なリングでも引っかかるので同じですね。

 

佇まいが美しい…

次はにつけて並べた様子を観察してみましょう。

リングは、単体で見た印象と着用した印象も結構変わってきます。

特に立て爪リングはシンプルすぎる上、その印象の相違が大きくなる代表的なお品かと思います。

に並べてみました。

指につけると、ゴールドの色が肌に馴染んで、0.3ctの方は一段と可憐に見えませんか。

エタニティーを重ねて(結婚指輪を重ねる予定の方は要チェック!)みると、また印象が変わります。

先ほど可憐に見えた0.3ctの方は、エタニティーを重ねることで全体のまとまりが生まれ、手が小柄な方には十分なボリュームにも感じます。

また、1.0ctの方は、見ようによっては単体の方が大きく感じるような…ということは結婚指輪を重ねる方はエタニティーではなく、シンプルな金の指輪でも素敵にまとまる可能性もあります。

私は普段、このセットでつけていますが、立て爪のサイズ違いを横並びにするのが気に入っています。

 

0.3ctの方だけで撮影してみました。

単体で見るとまた印象が変わりませんか。

仮にこのリングを薬指にした場合、人差し指や小指に何か指輪をはめるのかどうなのか…想像してみて下さい。イメージが膨らんでくるのではないでしょうか。

 

この様に、同じリング枠でも石のサイズが違うと外観に大きな差が出るため、ジュエリーのお仕立て直しの際は必ず念頭に置いておくことをお勧めいたします。

大抵のお店には空枠のサンプル(シルバー925製)がありますし、お店によってはキュービックジルコニアをセットしていて大変イメージしやすくされていたりしますので、必ず試着をさせてもらいましょう。

立て爪に憧れがあったりするとシンプルな立て爪ならなんでもいい!と思ってしまいがち(以前は私もそうでした)なのですが、シンプルな立て爪ほど違いが大きいのです。

 

本記事の様な情報はネットや書籍で見つけられなくて、私も相当苦労しました。

それもそのはず、こういう情報はユーザー側(買って使用する側)が幾つも同じようなものを購入して比較しないと気づくことが困難ですから。。。

ということは失敗も沢山してきました(爆)

でもこうしてまとめた情報がどなたかのヒントになるならば失敗も無駄ではないですよね。

皆さんのお仕立てが素晴らしいものになりますように^^

 

(おしまい)

 

本記事の1.0ctリングを受け取った時の投稿です↓

テンションが(笑)

 
 
 
 
 
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